表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神と紡ぐ異世界改編記  作者: nobady
空真の全ての始まりとライムリアの森
3/54

3話、精霊と森の一族


滝壺ってたしか致死率がめっちゃ高いよね、少し意識がなくなってた


あと落ちて木とかにぶつからなかったのに安堵したがまだ安心できない


必死に水面へ泳ぐ、一応滝壺から出れたが衣類が邪魔して上がらない


それ以前に苦しくて意識が保ちづらくなる

けど足が底に着いたので蹴飛ばし、水面に顔を出した


「ぷはっ、、」


なんとか周りを確認する、周りは岩だらけ


頭を打ったら即死する鋭利な岩もちらほらある、周りに登れそうなのは無い


遠くに岸がある、喉の渇きは浮かび上がる際に大量に水を飲んでしまったので解消された


クロノス、なんとかならないか!?


ーなるよ!


なるんかい!なら助けてくれ!


ーわかった、まず心を鎮めて体を水と一体化するイメージをして


ー精霊と対話をするんだ


今!?この状況でしろと!?馬鹿なの?できるか!


もうやぶれかぶれや!


目を閉じて心を落ち着かせると流れを感じなくなった、あれ?


周りの水に丸い玉のようなのを感じる、あれが精霊?


間違いなく丸い玉はこっちを見てる、目が見えないのに感じる


そして疑うようにふよふよしてる


右手を精霊の方に向けると丸い玉は近づいてきて俺を触る、すると一段と輝き俺の中に入ってきた


目を開けると、波の立ってなかった水面が穏やかにだが普通じゃありえない水の流れができて俺を岸まで運んだ


「はぁ、はぁ、はぁ」


岸についた瞬間に倒れこんだ、息も荒い


濡れた服を脱ぎたいが身体が動かない、しかも意識が飛びそう


俺の視界で丸い玉がどうしたら良いかわからない、うろたえるような動きをする


それを見てるとだんだん思考が鈍くなっていく、なんも考えない、考えれないうちに意識が飛んだ





「生きてるかな?ツンツンしてみますか?」


「してみるー?してみるー?」


「何を使ってツンツンしますか?」


「とりあえずこの木の棒ー?」


左右から女の子らしき甲高い声がする、背中の石とかの大きさの感覚からして俺は下流か中流の岸で寝てたような?思い出せん


薄眼を開けた、とりあえずこの木の棒って言った左の声の方を向くと、、、女の子が振りかぶって木の枝を刺すようなモーションをしてる


急いで全身の使える箇所をチェック!


両脚、笑ってて動かない、けど状況は笑えない


腰、疲れて死にかけ、でも下手したら俺の命も風前の灯


胸、疲れで動かない


右手、左手、だるいけど動く



一瞬で判断し左手に全神経を集中した!なんとか木の枝を阻止するために手を動かして意識ありますよアピールをする



「あ、起きたー?この人、、わるい人には見えないねー」


「おきたね、確かに悪い人じゃないみたいですね」


「なら、ツンツン中止だねー」


俺は薄目から更に目を開け状況を確認する


左右に緑の簡素な服を着た少女らしき2人がいる、右手方はロングヘアー、もう左手方はショートボブか、、両方綺麗なエメラルドグリーンの髪色をしてる

ツンツンしようとした木の枝は漫画でよく見る不思議な木の棒ではなく先端が鋭利化した純粋な木の枝


不思議棒じゃないんかい、刺されてたら危ないやつやん!しかも振りかぶってたよね!?


悪意はないみたいだし声を出して情報を引き出してみるか


「ここは、、?」


「ここー?空気が美味しいとこ!」


あ、これ絶対に必要な情報がこないやつだ


やばい腹がなりそう、走り過ぎて体が栄養を欲してる


思わず胃がならないように力を抜かないとベタすぎて笑えない展開が起きる


ぐぅぅぅぅ!


空気を読まずなる腹の音、俺じゃなくてロングヘアーの少女のお腹が


「あはは!ぐぅー!ぐぅー!」


「うー!」


お腹のなった少女の顔が赤くなった、仕方ない、、胃に力を入れて、、っと!


ぐぅぅぅぅぅぅ!


しかし俺の腹は少女以上に胃がなってしまった、というか鳴らした


2人はポカーンとしたあと、大爆笑をしだした


「あはは!凄く大きい!」


「エル以上にぐぅー!」


「腹、、空いた、、」


考えるのを放棄したのと、ロングヘアーのエルと呼ばれた子が恥ずかしがってた


それを見て思わず庇いたくなって胃を鳴らしたから無意識だがエルに少し微笑む


「この人はどうするー?」


「この人みんなのとこに連れていきますか?」


「連れてく?みんなに相談してくる!明日の朝に戻るねー!」


少女が立ち上がり駆け出す


「えっ、、あっ、、ちょ、、、私はどうすれば?メルまって、、、私はどうしたら、、」


明らかにエルが動揺してる


メルと呼ばれた少女がいなくなった後にエルと呼ばれた子がおずおずと話しだした


「とりあえず、どうしましょう、、」


「うーん、、それより俺と2人っきりになって大丈夫?」


「エルダー様も言ってましたが、今のあなたは精霊さんが中に入ってますし悪い色じゃないです」


悪い色?なんだろそれ、まぁ聞いたら長くなりそうだし体力が持たないから後回しだな


「そかそか、なら、、自力で食べ物を探そうか」


「そうですね、お互いにお腹が空いてますしね」


くすりと笑うエルの耳を見ると少し尖ってた


エルフかな?


俺は疲れの溜まった上半身を起こした、あれ?服が乾いてる


「俺の名前は空真だ、よろしく」


「わ、私はエルです。よろしくです、クーマ」


少女は驚いて、条件反射の様にたどたどしく自己紹介をした


クーマって俺のことかな?


「俺?クーマ?」


「うん、クーマ!」


俺の事だった、外国人あるあるが発動したがまぁいいか


精霊の話は後々掘り下げます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ