23話、黒歴史の公開処刑と出産
多分このあたりからこの小説の色が出だす
部屋に私服をおいたら、親切なおじさんがきた
「風呂場をでたらびっくりしたろ?」
びっくりしたよ、ただそれ以上に
「びっくりしましたが、、それ以上に喉が渇きました、、」
「そうだったな、水を補充しといたぞ」
「室内の水窯をみたら半分くらいはいってたのですぐに2〜3杯一気飲みしてしまった
あー!生き返る、、
そだ、聞いてみるか
「精霊、水飲むか?」
精霊が手から出てきて水窯にに入っていった、気持ち喜んでる
労いをかけてくれたおじさんの顔がにこやかに見てたので女性達が集まってた理由を聞いてみた
「あの、、風呂入って出たら囲まれたんですがあれはなんですか?」
「あー、、インティアムの家で聞いた方が早いと思う」
ばつが悪そうに答えられた
「インティアムの家ってどこにあるんですか?」
「いまここから大通りを向こうに行った奥にある家があるぞ」
おじさんは風呂とは反対側を指差した
「ありがとうございます、では、、」
「あと、お前さん昨日のあれは「それは自分がよくわかってますからお願いです忘れさせてください」
話も切り上げ、矢継ぎ早にインティアム達が居るであろう家に向かった。服はそのままにして
大通りを歩く際になんかずっと見られてる気はした
インティアムの家は着いたらわかったが岩を切り出した家に住んでいた、でかさからして5室くらいありそうだな
だいぶ歩いたらだいぶ二日酔いも治った
俺が入り口に向かうと、男の人が立っていた
「空真様、おはようございます」
「お、おはようございます」
「インティアム様は中にいますのでどうぞ、あと私達に敬語は不要です」
「わかった、あとこっちも様付けや敬語はしなくても良いよ?」
「わかったっす、空真の兄貴!」
「ちょっと待て!」
「どうしたっすか!?兄貴!」
「どうしたっすか!?じゃねーよ!口調も全然違うし、なんで兄貴になってんだ俺は!?」
「昨日あんなに皆に聞こえるように愛を叫ぶ姿をみて漢らしさを感じたっす!男性陣は皆が兄貴を理想像にしてるみたいっす!」
、、、消毒液、消毒液を飲ませてくれ!
「ちなみに兄貴は昨日の発言で女性達からの好感度もうなぎのぼりっす!」
迎え酒したくなるような言葉が続いてクラクラする、、だから風呂上がったら女性が囲んでたのか!?
「そ、、そか、、まぁインティアムの所にいくね」
「わかったっす!そのまま奥に向かうとインティアム様の部屋っす!」
マジか、、黒歴史の公開処刑やん、、なんとかふらふらしながらも家に入った
家に入ると、ドアがない部屋しかない
奥の部屋に行くとレナードとインティアムが居た
インティアムは椅子に座り、飯を食べてる
レナードは寝起きなのだろう、すこし眠たそうにしてる
「おはよう」
「おっはよー」
「おはよー、、」
「おはよー☆」
にこやかな挨拶をしてくる2人に返事をしたらいつのまにかクソ神が横にいた
「酒は抜けたか?」
「うん、全部抜けたよ」
「そうか、、村の話は聞いたか?」
「家の入り口の人に聞いた、とんでもないことになっていた」
「なんか、すまない」
「いいよ、言ったのは俺だし」
「全て事実で本心だし、エルダーの事に関しては正直で居たいからね」
横でクロノスがクスクス笑うから思わず振り向いた
「、、、なんだよ?」
「べっつにー?ただ、たのしいなぁとね☆」
変な奴、、そうだ
「インティアム、俺たちの旅の目的を見せる」
「見せる?」
「ブック!」
頭に浮かぶ文字を黒、レインにする
ポンッと黒い本が出てきた、
インティアムとレナードは驚いてるが2度目なのでそこまで驚いてない。レナードは物珍しそうにみている
俺はレインの黒の書を読み出した
クロノスが光りだす
「生まれてくる赤ちゃんに対する愛情、旦那様に対する愛、自己犠牲してでも子供を守る愛の感情が書かれている」
「愛、この書には愛に溢れた感情ばかりだ」
「とても、とても暖かい感情だ。僕は今レインの感情を理解した」
レインの書が消えた
「な、なんなんだ今のは!?」
まぁ、要約するとね
説明が終わり、インティアムは肩をすかせた
「なるほど、だからあの時に最下層について来たのか」
「なるほどねー」
インティアムとレナードは説明を聞いて納得したようだ
、、なんか忘れてるような、、あ!
「あ、忘れてた!レインさんのところに行って来て良い?」
今日レインさんの出産日じゃないか!
「構わぬよ、家だろうから行ってみると良い」
「行ってくる!」
俺は駆け出し、レインさんの家に向かう
クソ神!
ーどうしたの?こっちで会話なんて
レインさんの子供の名前は知ってるか?
ー、、あ!アリサとミスト!
ーレインさんの運命を確実に変えるんだね?
そうだ、一応小太刀は渡したが持ってなかったらまずいからな
ーさっすが好感度うなぎのぼりの天然タラシ!
またあの武器を出すぞ?
ーエルダーに渡したあの棒?あれはエルダーに帰属した時点で空真は元の形のやつも出せないよ?
そうなのか?
ーうん、だってそうしないとその気になれば世界に1人1個専用武器ができて大混乱するじゃないか
たしかにな、あとスパタと細剣はどうした?
ー具現化した剣は空真が睡眠以外で意識を失うと、具現化した剣は力を失い型が保てなくなるよ
だからなかったんだな、なるほど
レインの家に着いた
「あぁぁぁ!」
レインさんの悲鳴がする
なにかあったのか!?
「すみません!空真様でも立ち入り禁止です!」
家に入ろうとしたら止められた
「いたいぃぃ!」
あ、出産が始まったのか!
「ごめん、レインさんはいま木の棒を持ってる?」
止めた女性がレインを確認した
「あ、はい持ってますよ」
「空真さんん、、ちゃんと、、はぁ、、はぁ、、もってますぅぅぅ!」
奥で絶え絶えになりながらレインさんが答えてくれた
「わかった、なら俺はここで待つね」
「わかりました」
もし敵が来たら困るし、索敵用の道具が欲しいな、、
「俺は索敵する道具が欲しい」
、、、、
、、、、?
あれ?詠唱がでない
クソ神、詠唱できないんだが
ーそれは空真が具現化より集中してることがあるからだよ
、、、ああ、なるほど
俺は家の壁を背にして、あぐらをかいて両手を握るポーズをする
「出産がうまくいきますように、、、」
小声で祈った、ほんとこう言う時って男は無力だなぁ、、
しばらく時間が経ったがまだレインさんは頑張ってるみたい
なぁ、クソ神
ーなんだい?
名もなき神のダンジョンであった女性がさ、また月が混ざり合ったら会いましょうって言ってがあれってどういう意味?
ーごめん、わからないんだ
え?わからない?
ー僕は、悪魔崇拝してた人で聞いたことがない
え?じゃあ別系統ってことか?
ーかもね、もしかしたらあの女性が個人で言ってるのかもね
まぁ、わからないからまぁ仕方ないね
ーで、空真に言っておくね
どうした?
ー歴史を変えるのは良いけど、結末に責任をもちなよ?
次話はかなり重たいです




