21話、お守りとやらかし
今日はこれで打ち止めです、、すみません、、
「空真、肉持ってきたぞ」
インティアムが肉を持ってきた、よし
「インティアム、レインさん、付いてきて」
「、、、?はい」
「わかった」
とりあえず人影のないところに移動した
「2人とも、今から見せるものはみんなには内緒にしてね」
「なにをするのです?」
妊婦さんが疑問に思ったみたいだ
「まさか、我が剣と同じ事を?」
「ああ、そうだ」
「俺はレインさんと子供の命を助けたい」
ーー「我は時を重ね時を止める者、我が求むは母と新たな命を守る力」
我に応えよ!逆巻きの小太刀!
でてきた木の柄を握り引き抜くと、木の鞘に収まった小太刀が出てきた
鞘から抜くと、刃は付いてなかった
なぜ付いてない?
鞘を柄に戻すと理由がわかった
これは出産時にあたりの魔力を吸って握ってる母体と赤ちゃんの体力を回復させたり酸素を供給したり逆子にならないようにする出産補助アイテムだ
「これをあなたに」
「あの、これは?」
「お守りです」
小太刀を妊婦に渡し、受け取ると
「あっ、赤ちゃん達が喜んでる、、」
母の顔をした妊婦に未来を変えれたと自然に笑顔になる俺と両手に肉を持ったインティアムのキョトンとした顔は今コレジャナイ感が凄かった
インティアムから肉をもらい3人で皆のところに戻った
皆のところに戻ると、観測時に見た産婆がさがしてたようだ
「これ、どこにいっとったんじゃ?」
見つけた産婆が駆け寄り妊婦に聞いてきた
「ちょっと空真様からお守りを貰いました」
「それは我も見ていたので保証する」
「そうでしたか、じゃあ戻るぞい?夜風で体を冷やしたら出産に悪いですじゃ」
「そうですね、空真さん。ありがとうございます」
「明日これを握って頑張って元気な子を産みますね」
「ああ、頑張ってね」
産婆に連れられて行った妊婦は家に戻り、家の前で待っていた旦那とキスをして部屋に戻った
なぜかあのシーンを俺とエルダーに置き換えて妄想してしまった
「羨ましいな、、」
やっぱエルダーとキスしとけばよかったかなぁ、、、ってまてまてまて!会ってすぐキスはないだろう!でも次あったらなんかキスしたいとか心を読まれそうだなぁ、、
「誰か、好きな奴がいるのか?」
横にいたインティアムの不意打ちの発言に思わず驚いた
「え、な、、なんでそんなことを?」
「別に村にいないなら構わんだろう?」
なんでグイグイくるんだよお前は!?
「ぐ、、」
「居るのか?居ないのか?」
「い、、る」
感情を言葉に出すとすごい恥ずかしいね、自覚させられるようで、、
「ほぅ、どんなやつなんだ?」
やめて!口に出したら恥ずかしくてたまらないけど、、まぁ居ないなら良いか
「えっと、支えたくなるし可愛い存在だね」
「ほう?羨ましいな、すぐに会いたいか?」
「会いたいけど、、さ、、」
煮えくりかえらない発言をしてしまった
「締まらないなぁ、どっちなんだよ?」
「まだ会って1日もまだ経ってないけどすぐに抱きしめたいよ、そばにいたいさ」
声に出して真っ赤になってしまった
「ほぅ、、1日しか経ってないのに好きとか恋と呼べるものか?」
「恋かと言われたらわからない」
「けど、彼女の笑顔はとても可愛いんだ!」
「エルダーの声、顔を想像するだけですごく穏やかになるんだ!」
「彼女の事をもっと知りたい!」
「さっきもあのレインさんに旦那さんのキスを見たとき彼女と俺だったらなぁって羨ましかったんだよ!」
「エルダーが1人でいると思うと側に行きたくていきたくてたまらないんだよ!行ける手段があるなら側寄り添って彼女の寂しさとか悲しくなる感情からも守ってあげたいんだよ!!」
「彼女を抱きしめたら暖かくて!俺の大好きな匂いがするんだよ!」
「そ、、そうか、、そんな叫ばなくてもいいんじゃないか?」
「なんでだよ!好きなやつを褒めて!守りたいと言って!何が悪い!」
気配がして周囲を見たら、、、村の人やレインさんがこっちをみてニヤニヤしてる
「あらあら、、」
「おぉぅ、、漢だ、、」
女の子達はキャー!って後ろで恋話を聞いてる反応してる
クロノスも近くでニヤニヤしてこちらを見ていた
「イ、インティアム、肉をくれ、、」
「お、おぅ、、」
俺は貰った肉を味合わずに食い、、走った!
走った先にあるのは消毒液の匂いがしたお酒の場所
樽に入った肝臓殺しのスピリタスみたいな酒を飲み皿にすくい
何度も一気飲みした
視界が歪む、声も遠くで聞こえる
視界も俺だけ置かれて視界が遠くに行く
俺の意識は途切れた
(空真には言ってないけど僕はエルダーに声を伝える事ができるんだよねー☆)
(エルダー?ちゃんと聴こえたー?)
(あはは、エルダー返事してー?おーい?)
(エルダーってばー?もしかして悶えて声が出ないの?)
一気飲みダメ絶対




