第7話 ワイバーン討伐
「私はダンガー王国で13人いる宮廷魔術師の一人です。ほとんどの属性の魔法が使えます」
「そりゃ凄いね」
「どんな魔法が覚えたいのですか?」
「威力のある魔法かな。この前のエクスプロージョンはよかったね。後は治癒や蘇生の魔法があれば覚えたいな」
「なるほど。火は使えるみたいね。それではまず土からみせます」
「ちょっと待ってよ!なんで魔法を見せるのにスカートめくるんですか?」
「あ、いや、ただ魔法を見るだけじゃつまらんかなと思って」
「そういうサービスはいらないから魔法だけ見せてよ」
「せっかく君だけに見せようと考えたのに」
彼女はちょっと変わっているけど俺に魔法を種類別に見せてくれた。土、水、風、後は無属性というのを教えてくれた。
「後は自分で考えればあなたなら大抵の魔法ならできるようになるわ」
「うんやってみるよ。ありがとう」
やはり攻撃魔法がすぐに必要だと思う。まず土から考えてみた。
石を撃ち出すアースバレット。土を槍状にして撃ち出すアースジャベリン。土で壁を作るアースウォール。
次は水だ。普通に雨を降らせる事ができた。温度を低くして雪にもできた。これじゃあ戦いの役には立たない。後で工夫しよう。
水の温度を下げて氷にし針のようにして撃ち出すアイスバレット。
そして風。強風から真空状態を作り出してぶつけるウインドカッター。竜巻を起こし相手をとばせるトルネード。
水と風を組み合わせて嵐を起こすこともできた。ストーム。
無属性魔法では空間魔法ストレージができた。これで武器をしまっておける。ただあまり容量が多くはない。
今一番ほしいのは魔力量だ。魔法が使えても数が撃てなくてはしようがない。だんだんと鍛えて行こう。
「ちょっと道具屋に帰りたいんだけど」
「弟子となったからには師匠の所に住み込んで修行するのが当たり前でしょう?」
「うっ、たまにはまっとうな事を言うんだな」
「さあ師匠の肩でももみなさい」
俺はしぶしぶソフィアの肩をもむ。
「もっと下よ下。そうなかなかいいわ。もっと下よ下」
「これ以上下は尻になっちゃいますよ」
「はやく!はやく!はやく!」
「もう、分かりましたよ」
俺はお尻をモミモミする。
「はあ〜ん。気持ちいいわ〜。もっと〜」
こういうのは嫌いじゃないけど、もっと修行しなくちゃな。
「あの師匠?実戦で鍛えたいんですけど」
「はあ〜ん。それならワイバーン討伐に同行しなさいよ。あ、今度は表ね」
明日、町からワイバーン討伐が出るそうだ。ソフィア達魔導師50人と騎士団から50人が参加する予定だ。
「うん。同行しよう」
「ハアハアハア、ハア〜ン」
その夜自分の部屋
いったい自分のどこが気にいったのか分からない。俺なんかがモテている。
「一つ聞きたいのですが」
「な・あ・に」
「私なんかのどこがいいのですか?」
「魔導師として万能のあなたはこれ以上ない優良物件だわ。たった一日で私と同じ所まで来ているのよ?」
「そうなんですか?」
「そうなんです」
孤児だった自分は前の世界では騙され陥れられ投獄されていた。つまり居なくてもよい人間として利用された。
この世界では必要とされている。命をかけているがこちらの世界の方がマシに思える。
「師匠、んぐ・・・」
「ソフィアよ。ソフィア」
「・・・ソフィア」
こうしてここに来て二日目の夜がふけていく。
次の日の昼
アルゴスの町の北50キロメートルの所にワイバーンの住む谷があった。
俺たち100人はそこを攻めている。前衛に騎士団が盾として陣取り魔術師は後ろから魔法です攻撃している。
ワイバーンの数は10体!とても100人でどうにかなる相手ではない。
しかし誰も逃げない。任された部所で必死に頑張っている。
みんなで頑張って2体を倒した。だが魔術師は魔力を使い果たし、騎士団は半数以上が負傷した。
「なぜ俺は出ではだめなのか?」
「ハアハアあなたは最後よ。最後の切り札なの。エクスプロージョン!ハアハアハアハア」
彼女も限界らしい。だが1体倒した。残っているのは7体だ。
「休んでいろ。俺がやる」
ワイバーンが襲って来る時の一番低くなる所を狙った。
「ウインドカッター!」
ワイバーンの首がとぶ。あと6体!なるべく魔力を抑えないと。あれ近づいて来なくなった。
意外と頭がいいな。この間に騎士団も魔術師も下がらせる。
すると1体が襲ってきた。
「ウインドカッター!」
首が落ちてあと5体になった。
「ハアハアやはりあなたは凄いわハアハア」
「下がってろよ」
ワイバーンたちは岩を掴んで投下してきた。しかし俺には当たらない。
「さすがあそこまで遠いと魔法もとどかないな。飛べたら何とかなるんだがな。やってみるか」
「フライ!だめか。もう一度!フライ!だめだ」
どんどん岩が落ちてくるか当たることはない。
「フライ!おっ!少し浮いた!もう一度フライ!よし、飛べた!」
近くまで行きウインドカッターを打ち込む。
「ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!ウインドカッター!」
全部地上に落ちた。全部まだ生きているのでトドメをさす。
「エクスプロージョン!エクスプロージョン!エクスプロージョン!ハアハア魔力が尽きたか」
まだ2体生きている。俺は槍をストレージから出して切りかける。首をとばす。これで終わりだ。
「ふう。何とかなったな。あれ何だあの光っているのは?」
ワイバーンの巣は崖にあり俺でなければ近寄れない所にあった。這い登り近くへ行くとワイバーン達が集めた金貨や宝石がたくさんあった。もらっておくか。
こういう時はストレージがあると便利だな。こいつ等は光っている物が好きなんだな。
みんなの所に帰ると生き残りの者たちが帰りの準備をしていた。結局帰ると生き残りは騎士団25人魔術師が30人だった。




