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末期的世界の救済者  作者: チャッピーミイタン
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第4話 オーク討伐

「斥候からの連絡ではオークの集落はこのアルゴスの町の北、山を3つ超えた所にある!


すでに先発した騎士団100名が一戦交えたようだが結果は痛み分け。小競り合いが続いているようだ。


我ら冒険者50名と傭兵50名は速やかに急行して加勢する。第一目標は女たちの確保。第2目標はオークの殲滅だ。


何か質問はあるか!・・・それでは出発する」


ギルドマスターが冒険者と傭兵のまとめ役か。するとあの傭兵が俺のお仲間か。


それにしても馬車を10台も用意して俺たちを運ぶとはかなり急ぎらしい。


捕まっている女の中に重要人物でもいるのかな?もうオークにやられてるんじゃないかな。


俺はなんとしても生き残り、町に、エミリーの所に帰らねば!でへへ。


多分半日もあれはつくな。少しでも休んでおくか。


冒険者はDランク以上は強制参加だ。俺に絡んできた連中も参加している。


少し食っておくか。俺はエミリーが用意してくれたサンドイッチを頬張る。


「兄ちゃんよく食えるな」


「もぐもぐ、今から食っておけばつく頃にはこなれるだろ」


「まあそうだけどよ。俺は喉を通らねえや」


命がけの戦いになるからな。気持ちは分かる。俺はいつもだから感覚が麻痺してるな。


それにしても傭兵連中には生き残ってもらわんと困るな。数が少なくなれば俺の負担が大きくなるからだ。


あーだこーだと考えていたら目的地の近くまで着いてしまった。ここからは歩いて進軍する。


騎士団の野営地が見えてきた。怪我人が30人くらいはいる。かなり激しくやりあったのだな。


ギルドマスターが騎士団長と交渉し早速総攻撃に移るようだ。


相手の総数は約250ということだ。こちらは30人が戦闘不能だから170、少ないじゃないか。


ただジェネラルを2体討ち取っているそうだから何とかなるか?


女たちが捕まっているのは奥の穴の中のようだ。ギルドマスターたちが20人ほどで行くようだ。


俺たちや傭兵は正面から派手に仕掛けることになっている。


「野郎ども行くぞー!」


「「「「「オー!」」」」」


戦闘が始まった。俺は槍でオークを突いて倒していく。力がついてるからオークどもは宙を舞っている。


「ふん!これで10!」


俺の前にオークジェネラルが立ちはだかる。なんで俺のとこに来るんだよ。


オークジェネラルはでかい。2メートル50センチはある。だがこの前のゴールデンバッファローよりは小さいな。


ごつい剣を振り回してくる。槍でいなして肩を貫いてやった。すぐさま喉を突いて終わり。これで11!


なんか俺強くなってるかも。傭兵の連中も頑張っているようだ。何人かはやられたか!


集落の中央に来ると更に大きいオークがいた。3メートルはあるかな。俺の方に向かって来る。なんで来るんだよ!


「それはオークキングだ!」


「これがオークキング」


こいつはでかい!やはり剣を振り回してくる。かなり速いがよけられない程じゃない。


「ファイヤーボール!」


どうしよう!全然平気だ!連発したらどうだ?


「ファイヤーボール!ファイヤーボール!ファイヤーボール!」  


ドカンドカンドカン!


「ブ匕ブヒーー!」


どうしよう。かなり怒ってるみたいだ。効いてるって事か。  


手を狙い槍で突き通す!左膝を突き通す!真上から剣がふって来る。よけて腹を突く!


「あれ!抜けない!」


「ブヒブヒブヒーー!」


「くそ!」


剣を抜いて斬りかかる!左腕を切り飛ばす。


「ブヒブヒブヒーーー!」


口にめがけてファイヤーボールを打ち込む。もう一発!もう一発!


やっと倒れてくれた。どうやら死んだようだ。


「オークキングは討ち取ったぞー!」


「「「「「オー!」」」」」


討伐を続ける。


「ファイヤーボール!ファイヤーボール!ファイヤーボール!」


「くそ!槍が折れた。刀もヌメヌメして使えない!」


俺は予備の剣を出して戦う。だがすぐに切れなくなり俺はオークを剣で突き殺していた。


どうやら傭兵のみんなも強くなってるらしい。かなり残っている。俺たちはオークを全滅させる事かできた。


「ふう。やっと終わったか」


女の娘達も全員助けられたようだ。だいたいの人はひどい格好になっていた。


オークに襲われ慰みものにされたのだろう。ただ命があるだけましだ。この後は教会に連れて行かれそこで立ち直るまで面倒を見られるということだ。


オークの村を探索してその後焼き払い今日はここに泊まった。


目の前が白くなり気づいたらあの採点部屋にいた。


「みんな御苦労様でした。あなた達の働きで多くの人が助かりました」


「グギギ俺様の加護が効いてきたなグギギ」

 

「だが戦わずに逃げた者もいる。前回猿になった者たちだ。約束通り芋虫にしてやったわグハハハハハハ」


猿になったら終わりって事か。くそう!


今回の戦いで人数は300人から240人になった。他の場所も大変だったんだな。


「今回頑張った者達には褒美を取らせる。戻ったら自分の物になるから楽しみにしておけ」


「では、またしばらくは待機になる。楽しんでおけよ」


「う、う〜ん。あれここは馬車の中か」


「疲れたのか。よく寝ていたな」


「ああ、疲れたね」


今回の依頼料はみんな金貨2枚をもらってる。命をかけたのに安いなー。槍が折れたから新しいのを買わないとな。


昼にギルドに着きエミリーの所に帰ろうとするとギルドマスターに呼び止められた。


「何か用?」


「ああ、いい話だ」


要するに今回の働きで俺はBランクになったということだ。これで上級の依頼も受けられるな。


今回オークキング、オークジェネラルを倒したのでその金があるのだそうだ。更に死体の部位が売れるということだ。


何が起こるか分からないね。みんなの分の計算があるとのことで金は明日取りに来ることになった。アシュラ神の褒美ってこれなのかな?


この前倒したゴールデンバッファローの頭が剥製で売れたので金貨10枚が渡された。ギルドの取り分はもっと多いらしい。


「ただいまエミリー」


「おかえりゼン。無事でよかったわね」


しばらく俺たちは抱き合っていた。2日ぶりに彼女再会していつの間にかいろんな事を話していた。


自分の部屋に戻ると全体が金属でできた立派な槍が置いてあった。これがアシュラ神の褒美だな。いい物が手に入った。

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