後悔
海斗のことを考えていきなり泣き出したり、情緒不安定な陽菜。
夏休みに入ったけど、行事で会ったりしてて、忘れようにも、忘れられない。
終業式
あの日からしゃべらなくなってしまった。
部活だって、会うのが気まずい。
ごめんって言っても、全部無視されて、ついに、『もう、喋りかけないから』っていてしまった。本当は、仲直りしたかったのに。
海斗と仲がいい友達は、『謝れば許すっていってたよ』って言うけどもう、話すことは出来ない。
彼氏という関係も、友達という関係も失ってしまった。
残ったのは、私のせいで、という後悔ばかりだ。
7月29日
町内のお祭りの日、陽奈は、神輿を手伝いに行っていた。
休憩中、伊織に、
「あれ海斗じゃない?」って言われた。
確かに、友達と喋っている海斗がいた。
2日続けてあるお祭りの2日目で、海斗に会ってしまった。
(なんで?土曜日いなかったじゃん)そう思っていた。関係ない。
でも、神輿を回すとき、海斗がすぐ近くにいた。
見てたかどうか、分からないけど。
終わった後、頑張って、話しかけてみたけど、ダメだった。やっぱり、無視された。
もう無理だって、諦めた。
8月14日 夏祭り
海斗と会わないから、といって忘れられる訳でもない。
夏祭りに、希実と一緒に来た陽奈。
「陽奈。そこいるよ」
そう言われて、見ると、海斗がいた。
飲んでいたジュースを吹き出しそうになった。
嫌いになって、関係ない人になったはずなのに、気にしてしまう。
海斗は見つけたけど、話しかけれる訳ない。
それに、従兄弟と一緒だったし。
その後、海斗はすぐに帰ったから、会わなかったけど。
1度見つけてしまうと、なんだか、複雑な気持ちになる。
だけど、その日の寝る頃には、すっかり忘れてしまっていた。