大好き
4月12日
「海斗、本貸してほしいんだけど?」「ああ、いいよ、ちょっと待って。はい」
「ありがとう。あと、いいよ。昨日の。」
そう、今日は返事をしなければならないのだ。友達の陽香と、菜々美に、『早く返事してこい』って、いわれたし。
海斗は「えっ、いいと?」と驚いた顔をしていた。
だから笑顔で「うんっ。いいよ!」
4月12日は私たちの記念日。
(さっそく(1年だったけど)目標の恋愛を達成しちゃった~)
(クラスにも仲のいい友達もできたし)
一緒に遊ぶことが多くなった2人。
体育大会の次の日(代休)は二人きりで遊んだし、海斗の誕生日の前日には、友達の伊織と3人でカラオケにも行った。誕生日プレゼントであげたキーホルダーは、筆箱につけていてくれた。
みんな私たちが仲いいのも知っている。
でも、私には悪いところがあった。
それは同性の友達より、異性の友達が多いこと。
悪いことには思わないかもしれないが、男子との方が仲がよすぎるのだ。
海斗は、そのことでよく嫉妬するし。まあ私が悪いんだけど…
男子と仲良くするのをやめようとするけど、私にとっては難しくて…
でもがんばらないと、海斗がまた嫉妬するから。
6月
あんなに頑張ってるのになんで?
第4話です。
今回も読んでくれてありがとうございます!
やっと本文(?)にはいることができました!
「気持ち」の前に「大好きだったはずなのに…」の1と2があります。




