文字を括るのに“”を使うのは縦書きにした時に間抜けな見た目になるのでヤメテ。あと‘’も
6/5 23時頃 サブタイを「囲む」から「括る」に変更
囲むだと丸囲み文字とかのイメージになりそうなので
一応念のための説明。引用符の一種でそれぞれ
“ ” :
「ダブルクォーテーションマーク」「二重引用符」とか呼ばれている奴です。
でも日本語の正式名は『ダブル引用符』らしいです。
なんで日英混じりやねん、と思うかも知れませんが、それは
‘ ’ :
こっちが「シングルクォーテーションマーク」で、日本語で「二重」と区別するのに「一重」とするのもなんか変、かと言って無印だと広義の引用符と区別が付かなくなるので『シングル引用符』になるから、ではないかと思います。特にどこかで解説があったわけではないので推測ですが。
普通に「一重引用符」と呼んでいる人もいるみたいです。
どちらも更に頭に「左ダブル~」とか「右シングル~」などと付けるのが正式ですが、フォントによっては左も右も見た目じゃ区別つかないですよね、これ。
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「引用符」は文字通り引用を示す記号で、広義では括弧なども含むので、ダブル・シングルの記号としての総称は以後「クォーテーション」……長くて面倒なので「Qm」とします。
括弧の頭に付くのは「始め~」「終わり~」ですが、Qmは「左~」「右~」。
これは横組み専用だからです。
括弧など大抵の記号は縦書きにした場合に自動で90度回転して対応しますが、Qmは対応しません。そのままで見た目のバランスもおかしくなります。
なので、文字を括るのにQmは使うべきではありません。
個人HPとかだけに掲載するなら「どうぞご自由に」と言うところですが、ここは『小説家になろう』なので、是非とも止めて頂きたい。
書籍でも縦組みの文章には使われていない筈です。
英文だと基本、半角のみで左右の区別なく同じで、全角の左Qmなんて日本語でしか使い道ない筈なのですけどね? そう考えるとおかしな話ですが。
一応、縦組み用の引用符で「ダブルミニュート」と呼ばれる記号があります。
Win用の環境依存文字なので、Macだと表示されないと思いますが、
〝 〟
です。それぞれ「始め~」「終わり~」と呼びます。
でもこれ、縦組み用の筈なのに縦書きPDFで表示すると点の位置がおかしいのですよね。私の環境だけでしょうか?
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それと、もっと根本的な問題があります。
Qmは「引用符」です。
そもそも「quotation」は「引用」という意味です。
引用符とは、読んで字の如く「文中において他の文や語を『引用』していることを示す記号」です。
引用とは、他人の言葉や文章を自分の文章に無断利yもとい取り込む事です。
なので、文章の強調などのために使うものでは無いのでは? ……などと言っても実際は日本語の「」や『』と同じような使われ方をしています。
おそらくは和訳の課程で「引用」と当て嵌めただけなのでしょう。括弧みたいな別の言葉で訳していれば良かった気がします。日本語変換でも普通に「かっこ」で変換されますし。
だからこそ、括弧と同じような感覚で使ってしまうのでしょうが、やはり本来は横書き用なので、縦書きを考慮する場合は使うべきでは無いでしょう。
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まとめ
強調や区別の目的で括る場合は、クォーテーションマークは使わず、【】「」〔〕〈〉など、()ではない括弧を使うようにしましょう。