終わり括弧の前に句点は付けないのが正しいとか言っちゃうのはNG
1話「ルビについて」に以下を追記
あと、ありがちなのが、《》ではなく≪≫を使っている事です。
《》は二重山括弧
≪≫は不等号の一種で「非常に小さい」「非常に大きい」を表します。
2017/06/10 以下の内容の追加。及び最後の文中に「会話文の」を追加、括弧を『』から「」に修正
ちなみに終わり括弧の前の句点は、会話文の場合は省略されますが、引用文の場合は出典をそのまま引用するので省略しません。注意しましょう。
普段目にしていても実はよく知らない事って意外とあったりするものなので、知っている人には今更だけど、もしかしたら知らない人のために、一応念のために説明すると、
終わり括弧:() とか 「」 とかの ) や 」 の方。
「括弧閉じ」という言い方もありますが「閉じ括弧」としている所もあり正解が不明なので終わり括弧で統一しておきます。
ちなみに反対側は「始め括弧」。他には「括弧開き」「開き括弧」とも。
括弧の各種の名称に関してはウィッキーさんにでも頼ってください。ちなみに 『』 は「二重鉤括弧」で読みが「にじゅうかぎかっこ」 とされていますが、文化庁の資料によると「フタヘカギ」だったりします。
句点:。 . の事。
ちなみに「、 ,」は「読点」
日本語では主に「。」「、」が使われていますが、実はこれは縦書き用で、横書きの場合は日本でも「.」「,」が正式なようです。公文書だとか学術書だとかのお固い雰囲気の文書だとそうらしいです。
文化庁の資料では「主として」となっているので、厳密ではなさそうですが。
句読点と一緒くたにされる事が多いのか、句点と読点の区別が付いてない人が偶にいたりします。
句読点が多い・少ない、なんて言ってる人も読点と混同してそうですね?
某知恵袋でも句点に関する質問に、回答者がドヤ顔で「句点(、)が~」なんて間違えているのを見掛けましたが実に滑稽でした。
句点は一句(文章の意味で)の終わり
読点は読み易さの為に付ける点
と覚えておけば間違えませんね。
§§§
さて、前置きが長くなりましたが表題の件に入りましょう。
終わり括弧の前に句点を付けるか付けないか、句点の付け方に関するルールとか、そーゆーのはググれば各所で論じられているので、ここで詳細は省きます。
基本的に、終わり括弧の前に句点を付けるのが正しい日本語です。
文化庁の資料にもそう記されています。
新聞や小説などの出版物で省かれているのは、その業界のローカルルールです。
なお、先ほどから述べている文化庁の資料というのは、文化庁のHPにて、
国語施策・日本語教育 > 国語施策 > 参考資料 > くぎり符号の使ひ方
を参考にしています。
作成されたのが昭和二一年三月だったり旧仮名遣いだったりと少し古いですが、今なお変更されておらず、これが学校教育や教科書の基準になっています。ただし、これには「ある程度自由に変更しても良い(意訳)」とも記されています。
一方、出版業界における句点省略のルールに関しては、明文化して公示されているものを寡聞にして知りません。
個人のまとめ記事などの信憑性に欠けるものではなく、公的機関や出版社にて公示されているものがあれば、教えて欲しいぐらいです。
また、W3Cによる『日本語組版処理の要件』でも、終わり括弧の前の句点の配置についての記述はありますが、省略するような処理はされていません。
W3Cとは何ぞや? と言う事に関しては面d……本題ではないので省きます。
気になる人は各自でググってください。
なので、終わり括弧の前に句点を付けている作者さんに、感想欄で指摘する際に
「括弧の前に『。』は付けないのが正しい(キリッ」
とか言っちゃうのは間違いです。
ただし、ここは『小説家になろう』なので、本気で書籍化を狙っているのなら、業界ルールに阿って句点は省略するのが無難でしょう。
もし本当に書籍化する事態になった際に後から直すのも面倒ですし。
ちなみに終わり括弧の前の句点は、会話文の場合は省略されますが、引用文の場合は出典をそのまま引用するので省略しません。注意しましょう。
以上を踏まえて、終わり括弧の前に句点を付けている作者さんに指摘する際は、
「日本語としては正しいけど一般的な小説に合わせて会話文の終わり括弧の前の句点は省略した方が良いよ」的なやんわりとした表現にしておきましょう。