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never say never  作者: ちぇるめぇ
私の日常
9/20

やっぱり友達


あっという間に食べ終わり、カップをビニール袋の中に入れた時、


ピコピコッ


と机の上の携帯端末が鳴った。どうやらLINEが来たようだ。



スプーンを端末に持ち替えLINEを開いてみると、日向からメッセージが来ていた。


画面には、



『今日はぉつかれ!

学校は変わっちゃうけど、たまに会おうね(´・_・`)

学校の勉強に遅れるなょ!ゎら

お互い頑張ろうね( *´•ω•`*)♡*。』



というメッセージが送られてきていた。



……そういえば今日、卒業式だったなとLINEを見て気がつく。

ついプリンの事で頭がいっぱいになっていた。



私はとりあえず、



『あんがと♡笑

そーゆー日向こそ遅れないでよ〜?』



とだけ打ち返すともう携帯は見ず、階段を登り部屋へと入った。



着替えるため、ブレザーを脱いでハンガーに掛けると、心臓がトクン、と鳴った。



そうか、このブレザーを着るのも今日で最後なのか。


今更だとは思うけど、それに気づくと少しだけ寂しくなった。


思えば、私の高校生活なんて勉強と部活に力を入れるだけであって、友達と遊んだりすることなんて滅多になかった。


その中で、日向は私と仲良くしてくれたのか。



もう一度トクンと心臓がなった後、鼻が痛くなった。


やばい。泣いちゃうかも。



と、その時だった。



「舞桜ー!!」



せわしない様子で足音が近づいたあと、ドアが勢い良く開いた。

後ろを振り向くと、何故かドン引いた顔をして私を見つめる妹の美桜がいた。



「……え、何で下着で制服見つめてんの。変態」



「……」



見事に私の涙はひっこんだ。

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