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初恋はプリン?
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「たっだいまー」
日向と別れると、私は自宅についた。
私の家は木造建ての一軒家で、一階はリビング、二階は私の部屋と妹の美桜の部屋、三回は空き部屋となっている。
カバンを置きリビングに行くと、お母さんが洗濯物を取り込んでた。
こちらに気づかない様子なので、お母さんはスルーして私は冷蔵庫に向かった。
「おおっ!プリンー♡」
冷蔵庫を開けると、三個セット式のプリンが冷やされていた。
私は目を輝かせてプリンを手に取り、スプーンを取り出した。
「あ、お帰り舞桜。手ぇ洗いなさいよ」
いつの間にか全て洗濯物を取り込み終わったらしいお母さんが、ベランダから顔を出していた。
手ぇ洗いなさいよって小学生かい、と心の中でつっこみつつ、キッチンの浄水器で手を洗った。
「いっただっきまーす!」
スプーンでプリンを救い、口に
んー、おいしー♪
相変わらずの美味しさですねプリンさん。
そういえば幼稚園の時とか、お母さんの買い物に付いて行ってはプリンをせがんでたなぁ。
もしかして、私の初恋ってプリンなのかも。