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初めての痴漢!?
四駅目を過ぎた。
……やばい。
明らかにこの方お尻揉んでらっしゃる。
当たっているどころじゃない。普通に触ってる。
「はぁ……はぁ……」
後ろから痴漢のものと思われる荒い鼻息が耳にかかった。
――やばい、怖いかも。
一発殴っておきたいところだけど、完璧に両手を壁に押し付けられている私は身動きが取れない。
どうしようか迷っていると、今度は手が太ももを這ってきた。
擦ったり揉んだり、時には内腿を撫でたりする。
気持ち悪い………!
誰か助けて、と心の中で叫び、スクールバッグを握る力を強くした。




