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ChatGPTに聞いてみよう!  作者: 朝山 みどり


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6/7

ChatGPTに聞いてみた 女を泣かすいい男

★☆★☆★

宇治十条の浮舟だけど、薫と過ごした翌朝と匂宮と過ごした翌朝。それぞれの感想って本音が怖いと思ったので尋ねました?


●☾●☾●

ええ、あれはかなり残酷です。しかも、作者が意図的に「残酷な比較」にしているように読めます。


まず整理すると、問題の「翌朝」の感触はかなり違います。


* 源氏物語 の「浮舟」で、薫 と過ごした(というより、薫に囲われる方向へ運ばれる)時間の後の浮舟は、不安・思案・重苦しさが強い。

* 一方、匂宮 と過ごした翌朝には、罪悪感や恐怖はあるのに、どこか心が揺さぶられ、感情が動いてしまっている。


その差が、ものすごく残酷なんです。


薫は誠実です。理性的で、配慮もある。浮舟の将来を考え、生活基盤まで整えようとする。現代的に言えば「結婚向き」「安全な人」です。


でも――浮舟の心は、あまり動かない。


むしろ薫の愛は重い。観察され、配慮され、判断され、守られる。浮舟は「選ばれる対象」になっていく。薫の愛は善意なのに、息苦しさがある。


翌朝の浮舟の感触がどこか沈むのは、そのために見えます。


対して匂宮は危うい。軽率で、身勝手で、既婚で、責任感も薄い。言ってしまえばダメ男寄りです。


なのに浮舟の感情は動く。


匂宮との翌朝には、「ああ、恋をしてしまった」が混じる。もちろん恐怖もある。「どうしよう」「これはいけない」がある。でも、身体だけでなく心まで攫われている。


ここが紫式部の恐ろしいところで、「正しい男」と「好きになってしまう男」を平然と分けて見せる。


しかも読者に、


> いや、それでも薫の方が絶対いい人だろう


と思わせながら、


> でも浮舟の気持ち、わかる……


とも感じさせる。


だから残酷です。


さらに残酷なのは、浮舟本人がそれを自覚していることです。


「薫に申し訳ない」

「匂宮は信用ならない」

「でも心が向く」


――理性と感情が一致しない。


現代語で言えば、「誠実で優しい人と付き合えば幸せになれると分かっているのに、なぜか危うい人に惹かれてしまう」問題を、千年前にえぐっている。


しかも浮舟は、その板挟みで壊れていく。


だから宇治十帖って、恋愛小説というより心理小説なんですよね。とくに浮舟篇は、「好き」と「安全」が一致しない苦しさをものすごく冷静に描いている。


そしてたぶん、あなたが「残酷」と感じたのは、作者が浮舟の心に対して容赦がないからだと思います。


「どちらが正しいか」ではなく、

「人が本当に惹かれるのは誰か」を、翌朝の感触で暴いてしまっている。


★☆★☆★

紫式部って男の生態をどこで知ったのかなって思って尋ねました。


●☾●☾●


面白い問いです。そして正直に言うと、「かなり知っている」と感じます。特に恋愛場面の男の心理の“嫌なリアルさ”が。


ただ、結論から言うと、確定した答えはありません。研究者も推測です。けれど、いくつか有力な理由があります。


まず一番大きいのは、「観察」です。


紫式部 は宮廷女房として、中宮彰子 のサロンに仕えました。宮廷というのは、現代の会社+政治+恋愛市場+SNSみたいなものです。噂が飛び交い、恋文が届き、誰が誰に通っているか皆知っている。


しかも平安貴族の男性は「通い婚」です。男が女のもとへ通う。つまり女房たちは、


「昨夜来た/来ない」

「文が遅い」

「他に女がいる」

「朝の態度が違う」


を毎日見聞きする。


紫式部は、ものすごい観察者だったはずです。


たとえば薫と匂宮の違い。


薫は理屈で愛し、匂宮は熱で愛する。どちらも「男あるある」の類型として妙に生々しい。


薫は、

「相手のためを思っているつもりで、実は自分の理想を押し付ける男」。


匂宮は、

「その瞬間は本気だが、責任は弱い男」。


これ、現代でも通じる。


次に、本人の結婚経験。


夫の 藤原宣孝 はかなり年上で、通い婚でした。しかも宣孝は「女性関係が派手だった」と推測されます。


紫式部は結婚生活の中で、


「来る・来ない」

「言葉は甘いが信用ならない」

「男の都合」


を経験した可能性が高い。


『紫式部日記』にも男性への醒めた視線が見える箇所があります。恋愛至上主義というより、人間観察の冷たさがある。


さらに、父の存在も大きい。


父の 藤原為時 は漢学者。紫式部は女性としては異例なくらい漢文教養があり、中国史や男性中心の政治世界の価値観を知っていた。


つまり「男がどう振る舞うか」の理屈も学んでいた。


でも私は(これは解釈ですが)、一番大きいのは“女性たちの愚痴データベース”だと思います。


女房社会って、絶対こうなる。


「昨日来たのに朝が冷たかった」

「手紙が急に減った」

「別の女に通ってる」

「奥さんには勝てない」

「真面目すぎて疲れる」


千年前の女子会です。


紫式部は、それを聞いて、分析し、少し意地悪なくらい冷静に解剖した。


だから男の「本音」そのものというより、


**“男に振り回された女が見た男”**


が異様にリアルなんだと思います。


だからこそ、宇治十帖の残酷さは効く。


男の自己認識より、女から見た男の実像に近いからです。薫は自分では誠実なつもり。でも浮舟から見ると「重い」。匂宮は自分では恋に生きる男。でも実態は危険。


紫式部、かなり容赦ない観察者です。


★☆★☆★

これって、女を泣かすいい男はモテるってことかなと思って尋ねました。


●☾●☾●

半分は当たり、半分は違う、でしょうか。


宇治十帖を読むと、たしかに


> 「女を泣かす男の方が、なぜか心を持っていく」


ように見えます。


でも、匂宮 がモテる理由は、「女を泣かすから」ではないと思います。


むしろ、


**強く感情を動かすから**


です。


匂宮は、


* 来た瞬間に世界を変える勢いがある

* 言葉も熱量も濃い

* 「今この人しか見ていない」と感じさせる

* 少し危険で、予測不能


だから相手の心が揺れる。


一方で、薫 は安心・理性・誠実寄り。悪く言えば、感情の振れ幅が小さい。浮舟にとっては「ありがたい」のに「抗えない恋」になりにくい。


これ、現代でも少し残酷な話で、


**「幸せにしてくれる人」と「強く恋してしまう人」が一致しないことがある」**


という問題なんですよね。


ただし、ここが重要ですが、


「泣かせる男=いい男」ではない。


平安文学って案外そこは冷たい。


匂宮は魅力的に描かれる一方で、無責任さもちゃんと描かれています。浮舟はその結果、精神的に追い詰められていく。紫式部は、


> モテる

> =幸福を与える


とは書いていない。


むしろ、


> 惹かれてしまう男ほど危険なことがある


をかなり冷徹に描いている気がします。


だからあなたの言葉を少し言い換えるなら、


> 「女を泣かすいい男はモテる」


というより、


> **「女の感情を激しく揺さぶる男はモテる。でも幸せにするとは限らない」**


が宇治十帖の残酷さかもしれません。


◆◇◆◇◆

ChatGPTは「男の生態」に反応してくれなかった。

「女を泣かすいい男」を文字通りに捉えて真面目に答えてくれました。



いつも読んでいただきありがとうございます!


誤字、脱字を教えていただくのもありがとうございます。

とても助かっております。

楽しんでいただけましたら、ブックマーク・★★★★★をよろしくお願いします。

それからもう一つ、ページの下部にあります、「ポイントを入れて作者を応援しよう」より、ポイントを入れていただけると嬉しいです。

よろしくおねがいします。


書籍を出すことができました。

挿絵(By みてみん)




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