第01話 入学式
とりあえず一話だけ投稿します。現在区切りのつくところまで書いている最中で、書き終えたら順次二話から投稿していきます。
少しでも先が気になってくれたら、次の投稿まで待っていていてくれると嬉しいです!
とある時期、とある季節、とある普通の女の子はとある高校の入学式に来ていた
「暖かい気温、綺麗な桜、澄んだ空気、そして何より! この可愛い制服!」
とある場所のとある高校に入学する、ちょっと変わった経歴の女の子
「ずっ〜と修行ばっかりの10年間…! はぁ……退屈すぎたぁ〜」
「でも! 今の! 私はっ! 全身全霊で高校生活を楽しむ女子高生っ!」
(夢にまで見た光景が…今! ここにあるっ!)
彼女の名前は星野スズ(ほしのすず)、何の変哲もない(?)ただの魔女の子で
ある。
「普遍高校…か」
ふと顔を上げて校舎を見たスズ。だが目の前には思いもよらぬ光景があった
「え……まじ?」
なんとスズの目先には、the昭和と言えるほど、昔感がある校舎だった。校舎の
塗装が所々剥がれ落ちていて、鉄柵も錆が見えるほどかなり老化している
(え? え? 嘘…え? 今ってこんな昭和の権化みたいな建物あるの?!)
(なんでみんな立ち止まらないでそんな平然としているの?! もしかしておかしい
のって私?!)
校舎の古臭さに戸惑いつつも、校門を通り学校へ入る
「こんにちは〜^_^ クラス表はこちらで〜す!」
(クラス表だ…! 一体どんな人と同じクラスになるのかなぁ〜? ワクワク!)
ワクワクしてクラス表のところへ行くと、なんとそこにはたくさんの人が群がっ
ていた
(わぁ〜!——って…これじゃあ見れないよぉ〜)
まるでスーパーの特売日の商品に群がる主婦のようにクラス表の前には大勢の人
だかりができていた
•••5分後•••
ワイワイとしながら続々と人の波は減っていく
(いまなら見れるかも!)
(ささっ…! さささ…さささ…ささのさっと…よいしょと)
見事人の波をくぐり抜け、表の目の前に来れたスズ
(え〜っと私〜私〜私はどこ〜? あ、あった、1-3だ)
クラス表には1-3と書かれていた…すると、クラス表の名前欄に[折本敦司]と
書かれているのを見つけたスズ
(え?これって…もしかして…)
「あははは!」
「ははっ! ほ〜ら! 追いついてみろよ〜い!」
「あははっ! 待ってよ〜!」
(あの時、ずっと遊んでくれてたあっちゃん?)
(いやいや、もしかしたら違う人って可能性もあるしぃ…いや〜でも〜もしかし
たら本当にって可能性もあるし〜)
するとスズは後ろから少し肩を叩かれ、どいてほしいと促された。スズは
そそくさと場を後にする
(もし本当にこの高校にあっちゃんがいたとしたら…しかも同じクラスだなんて!
3年前急に引っ越しちゃってそれっきり会えてなかったけど…やっと会えるの
かもしれない…! 嬉しい…)
カーンコーンカーンコーン
鐘の音が鳴り響き、学校の職員外にいる生徒全員に体育館へ行くよう指示を
出した、スズもそれに従い他の生徒につられて体育館へと向かった
「我が高校、普遍高校へようこそ。私は普遍高校の校長をしています。
[花志 長尾]と言います」
(うわっ、話長そう…)
「それでは、まず手短にお話を…まず、この学校の教訓から話していきましょうか
この学校の教訓とはですね——」
•••35分後•••
「——それで私は今日一本早い電車に乗れた訳なんですよ〜」
(いや長い長い! 長いなんてもんじゃない! かれこれ30分以上は話してるよ!
もう半分以上の人が頭の向き下に向いちゃってるよ! 後と途中から学校の話と
関係なくなっちゃってるし!)
「それじゃあこれで、私の話は終わります」
パチパチパチパチ
(やっと終わったよぉ……)
とても長かった校長の話も終わり、その後は来賓の紹介、本校についての
説明とこの後の予定についての話を受けた。全て工程が終わった時、念願の
言葉が進行役の口から開かれる。
「それでは、これで第百一回普遍高校入学式を終わります。一同、礼」
(れ〜い……っとよし!やっと終わったぁ…!)
一同礼をしてその後着席、というお決まりの行動を終えると、進行役から
それぞれのクラスへ移動するよう指示が入った。スズは椅子から立ち上がり、
大勢の人の波に揉まれながらもなんとか教室へ辿り着き教室の中へ入る
(わぁ〜お…もう仲良くなってる人もいる、すごいな〜コミュ力お化けって)
スズはクラスメイトのコミュ力の高さに少し嫉妬しながらも席に静かに座る。
スズも内心話しかけてくれるかな〜と思っていたが、先生が来るまで誰も話し
かけてくれることはなかった
「皆さん座ってくださ〜い」
「おぉ! あれが担任の先生か!」
「綺麗な人だな〜」
先生が教卓の上に立ち、手に持っている木製のボードを教卓に置き、簡単に
自己紹介をした
「私の名前は[青海 美空] (おうみ みそら)といいます。好きなのはおりも……
っは! ——おおぉ折り紙ですぅ…… 1年間よろしくおねがしますぅ……」
「おぉ〜」
パチパチパチパチ
生徒はみんな拍手をし、先生はなぜかすごく冷や汗をかいていて加えて
やりきった感のある顔をしていた
(危ない危ない…危うく教師としての尊厳がなくなってしまう発言をする
ところだった…でもぉ…カバーしようとして咄嗟に出た言葉が折り紙…!
華の教師生活のスタートはきれなかったぁ〜(泣))
(いいえ!でもいいの!バレなきゃどうとでも…!)
「で、では〜!出席番号が1番の人から私と同じように簡単な自己紹介をして
もらえるかな? じゃあまずは出席番号1番の青木青木君からお願いします」
そう先生が言うと、クラスの端っこに座っていた青髪の男子生徒が立ち上がり
自己紹介をした。