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綿矢晴人 仕組まれた妊娠。
綿矢は一瞬言葉を失った。
ありえるはずがないと思っていた事が起きてしまったからだ。
「私、子供が出来たみたい」
冴子の言葉が頭の中で何度も何度もめぐる。
「え、、、どうして、、だって」
綿矢は冴子から「自分は前回の出産で生死を彷徨い二度と子供が出来ない身体と医師に告げられている」と涙ながらに打ち明けられていたのである。
それでも…避妊具はマナーだと思い、使おうとしたが冴子は「大丈夫だから」「肌が弱くて避妊具の素材が身体に合わない」と避妊を拒否していたのだった。
それなのに、妊娠??何故…。。。
絶望の開幕。




