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スターガーディアンズ  作者: 淡雪大我
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ウサギ座の男の話

昔からルールなんてもので俺を縛れた試しはなかった。

学校の先公も親父もお袋も途中までは俺を縛ろうとしたが途中で諦めた。

縛れば縛るほど俺は暴れる。

終いにはみんな両手を上げて降参するんだ。

この世にはルールの中にいれば安心と思っているやつが多くいるがそんなことは無い。

所詮は鳥かごの中に住んで餌をねだる小鳥だ。

反吐が出る。

協調も、絆も、ルールも、友達も、みんな弱いやつらが作る鎖だ。

俺にそんな鎖は必要ない。

必要なのは自分の欲望とそれを満たす力だけだ。

そんな俺だからこそでかい力を手に入れた。


星座の力だ。


夢の中で俺は狩人だった。

獲物の兎を追い詰め、弓を射る。

矢が見事に兎に刺さり、兎はその場で何周か回って倒れた。

そのあとなぜか今度は俺が兎になった。

狩人に追いかけられ、だんだん追い詰められていく。

けれど俺は強い。

ましてや相手は鉄砲などではなく、ただの矢だ。

そんなものでは俺は殺されない。

相手に追い詰められたふりをして、崖から突き落としてやった。(なぜ崖があったか分からんが)

狩人はなが~く声を発し、そのうち何も聞こえなくなった。

そのあと変な光を浴びて、起きたら右腕に星の形の紋があった。


俺の力に常識は通用しなくなった。

誰よりも脚力が強くなり、誰よりも耳が聞こえるようになった。

俺の悪口を言ったやつは痛い目に合わせた。

力関係を教え込むことでそいつは俺に服従するようになる。

俺の言うことが聞けないやつも痛い目にあった。


何回か警察にも追いかけられたが、まぁ、どうこうできるわけではない。

適当に遊んでやって逃げた。

これは俺が弱いことを認めた訳ではない。

お前らよりも強いやつがいるぞというメッセージだ。

俺は俺一人で俺の力で俺の欲望を満たす。

俺は選ばれし人間だ!

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