プロローグ
初の長編連載となります。
できるだけ早く投稿しようとは思いますが慣れないことですのでおそ~くなる時もあるかもしれないので悪しからず。
目安は3日に1回です...
楽しんでいただけると幸いです
応援等よろしくお願いします!
その日、僕たちの星空は……消えた。
今はもう夜空に星がない。
あるのはただの暗闇とそこに一つ明るく輝く月だけだ。
オリオン座の一等星ベテルギウスが超新星爆発を起こしているかもしれないと囁かれてからはや幾年。
誰もまだ確証ももたず、その目で確かめるのをいまかいまかと待ち望んで人は多かった。
僕、真野流星もそのうちの一人。
ベテルギウス自体に思い入れはないが、星座の星となると話は別だ。
名前が流星だから星が好きだって?
名前は関係ない。
だってそうだろう?
颯という名前の人が全員足が速いわけではないし、海という名の人が全員海好きとは限らない。
まぁ、そんなことを言いながらも、僕にとって星座は憧れだった。
夜空に輝く星を繋げて一つの形を作る。
ロマンチックだろ?
僕は星座を見ていると心がスッと軽くなるような気がする。
その星座の王様とも言えるオリオン座(88星座の中で唯一、一等星が2つある)の一等星が一つ消えるのだ。
僕は不安でいっぱいだった。
あの形はもう完璧じゃなくなるのだろうか?
冬の夜空の王冠は星座は他に譲られるのだろうか?
その日は突然やってきた。
冬のある夜、空に明るい星ができた。
それはみるみるうちに大きく、明るくなり、月の明るさすぐにを越えた。
どの局もすぐに速報でこれを伝えた。
『ベテルギウス超新星爆発!』
偉い学者さんによると3ヶ月ほどはこの状態が続き、そのあと暗くなっていって肉眼では見えなくなるらしい。
オリオン座は終わりだ。
ということは大体分かった。
しかし、それだけでは終わらなかった。
ベテルギウスが暗くなっていって元の暗さ並みになっても一向に他の星が見えない。
おかしい。
それは誰でも分かることだ。
けれど……
原因は誰にも分からなかった。
星座に選ばれた者達と、ごく少数のそれに関わる者達を除いて……
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