#4新しい神
少し短いです。
皆さん良いお年を!
お楽しみ下さい┏●
「あれ・・・?俺はどうしてたんだ?」
「おはようございます神様。神力を使い果たしてお休みになられていましたよ。」
「神力を?・・・・・・そう言えば、気絶する前に誰かの声が聞こえたような?」
優しそうな声色で、絶対に美人だと思う。
それに・・・何となく柔らかい感触が・・・
「神様、顔がニヤけて正直、気持ち悪いですよ?」
「なっ。リン!そんな事言うなよ!」
「そうですよ〜。補佐神が言うべき事じゃ無いですねぇ〜。」
は?だれ〜?
黒いロングのツヤツヤの髪に、物腰柔らかそうな・・・・・・やまとなでしこ?
「あらあら。創造神様にそこまで想われるなんて、嬉しいです。」
「あなたも心を読めるんですか?それに、創造神って?」
「神にも様々な種類があります。世界と神を創る力を持つ、創造神様。創造神様の秘書を務め、事務的な事を司る神、補佐神。そして知恵を司る神、賢授神。」
「創造神様が他の神を創る事で、呼び方が変わります。わたしを創った事で創造神様のランクが上がったと考えて下さ〜い。」
ニコッとしながら腕を組んできて、また顔がニヤけてる感覚がした。
「創造神様は、そのような方が好みなのですね。まぁ、私には関係ない事ですが。」
「え〜と、リンさん?補佐神さん?そのゴミを見るような目をやめてくれませんかねぇ?」
「私はそんな目をしておりませんよ?創造神様がそう思っただけですよ。」
絶対怒ってるよ・・・
「創造神様。リンちゃんは嫉妬してるんですよ〜あたしにドキドキしてるのが嫌なんですよ!」
「何を言っているのですか?補佐神たる私が嫉妬などする訳ありません。」
「まぁまぁ〜。そう必死にならずに〜。」
「もう、いいです。それより創造様、賢授神にも名前をつければいかがですか?」
「名前を頂けるのですか!?有難く頂戴致します!」
名前かぁ・・・
本当に俺で良いんだろうか。
例えば、名前を付ける神とか創ったら楽なのに。
「創造神様。名前を付けるのも神の仕事です。どうか楽をしないように。」
怖ぇぇ・・・
めっちゃ睨んできてるし。
リンのようになって欲しく無いな!
「よし!賢授神。君の名前は・・・ミサキだ!」
「ミサキ。ありがとうございます!創造神様のお役に立てるように頑張ります〜!」
「それではミサキさん。まずは人間達に言語を与えて下さい。」
リンとミサキは噴水の中を覗き込んでいた。