#17降臨してみた
次話は奴らの話を混ぜる予定です。
お楽しみ下さい┏●
ゆっくりとプールを流れる感覚に心地よくなっている。
噴水の中に飛び込んで下界に降りる時、こんな心地良いんだったらいくらでも降りよう。
変な決意をしていたら、イキナリ激しい波に飲まれるような、洗濯機に放り込まれたような、脳ミソがミキサーにかけられる感覚に襲われた。
それが収まると何も無い広い森に寝転んでいた。
「あったま痛てぇ・・・吐きそうだなぁ。」
「私も同意見です・・・」
「なんで降りたいなんて言ったんだろう・・・」
3人揃って青い顔をして、ヨロヨロと立ち上がった。
腕時計のボタンを押して、時間の流れを元に戻すと美しい鳥の鳴き声が聞こえるはずもなく嫌に静かだった。
「なんか気味が悪いな・・・」
「原因は分かりませんが、鳥達が怯えているようですね。」
「おえぇぇ・・・」
リンは冷静に答え、ヨウコは四つん這いで掘った穴に虹をかけていた。
美しい森に虹をかけるなんて・・・
ザッザッザッ
「強い気配がすると思ったら、主様じゃねえか!」
「本当だ〜!リンちゃんも居る〜!」
ミサキとサキが迎えに来てくれた。
サキは少し筋肉が増えた様だ。服から覗く腹筋に磨きがかかっていた。
ミサキは・・・目の下のクマとダボダボの服。
過労だろう。
まぁ、俺は気にしない。いくら賢授神でも知識欲を満たす場合くらい、わきまえないとな。
「久しぶりですね、ミサキ。サキ。こちらの様子はどうですか?」
「アタシのおかげで罠の制度が上がって、色んな食事が出るようになったよ!」
「俺は剣と弓の使い方を教えたぜ。どいつもこいつも、まだまだだけどな!」
思いのほかちゃんとしていたらしいな。
サキは仕事を全うしたって事でいいだろう。
問題は・・・少し頬を赤くしながら俺の首から下を見ている方だな。
「ミサキ、反省はしたんだろうな?」
「えっ、あの〜、その・・・ご馳走様でした?」
よし!反省無し。取り敢えず後半年は、下界に居てもらおう。俺のエクスカリバーがヒノキの棒になるほど怯えさせる者は、下界に放っておこう。
「すいません、すいません!冗談ですから!わたくし賢授神ミサキは深く、ふか〜く反省していますから!どうか寛容な判断を!」
「はぁぁぁぁぁぁ・・・分かったよ。俺も皆で帰る予定だったし。ヨウコも怯えなくていいぞ?」
その後、少し村を見て回り森に戻って来た。
帰りは噴水がない。
どうするのかリンに聞いた所、実は創造神が帰る方法を創るらしい。
俺が降りてこなかったら、2人は一生下界だった・・・
俺は時間を止めて、噴水を創った。
天界とほとんど同じ噴水だ。
その周りに石像と名札を立てた。
・創造神ユウキ
・補佐神リン ←忘れないように┏●
・賢授神ミサキ (色情神)
・恋愛神ヨウコ (淫乱神)
・戦神サキ
この像は神が増える度に創っていこう。
俺達は噴水に飛び込んで天界に帰った。案の定、行きと逆で洗濯機〜プールだった・・・
天界の噴水で皆倒れたのは言うまでも無い。