#9気軽に触れてはならない
未知に触れるのは、恐ろしくもワクワクしますね
お楽しみ下さい┏●
だいぶ繁殖が進んでるな。これなら前よりも多くの人間が世界に存在するだろう。
当面の問題は食料だな・・・
キノコを主食としているこの世界の人々は、増えすぎると困る。
俺は森を創った。その森で菌が偶然繁殖した。
つまり、食料となる物を世界に創らないと最悪の自体に陥る。
飢餓による絶滅だ。
「リン!ちょっと来てくれ!」
「そろそろだろうと思っていました。」
足音も無く後ろから声がした。
リンは忍者だったんじゃ?
それとも優秀すぎるのか?
「創造神様。忍者とゆう存在は分かりませんが、食料に関する事でお呼びしたのですよね?」
「リンでも分からない事あったんだ!?ってそう。食料だ・・・動物の創り方とか知ってるか?」
「もちろんです。人間以外の生物の種があります。蒔きますか?」
「あるのかよっ!じゃあ早速、蒔こう。」
「かしこまりました。ではこちらを。」
リンから黒色の種を受け取って、噴水の前に来た。
時間を止めるボタンを押して、海と森に同じ数を蒔いて時間を動かした。
すると森には様々な動物達が生まれ、元気よく走りまわったり、隠れる場所を探したりと、上手く出来たようだった。
「これで食料は問題ないな。どっかの発情神のせいで余計な手間がかかったな・・・」
チラリとヨウコを見ると噴水のそばで正座をしていた。
リンに、やり過ぎと言われ罰として当分は力を使えないだろう。
幼女の見た目と言えど神だ。
むやみに力を震えば世界が壊れる。
俺はしばらくの間、世界を眺める事にした。
本能だけで狩りができるのか、海の存在に気付くのかが気になって。
何日か経った頃、子供達が海に気付いて数人の大人が調べに向かっていた。
舐めたり、足を浸からせてみたり。
「子供達は楽しそうだな。大人達は・・・ビビってるじゃないか!」
「楽しそうですね創造神様。そんなに笑うと顎が外れますよ?」
「これが笑わずにいられるか。子供達が遊んで大人達は怖がってるんだぞ!あぁ可笑しい!」
腹を抱えて転がっていると、子供達が海に引きずり込まれて行った・・・
大人達は気付いて居ない。
「リン!あれってヤバいよな?」
「危険ですね・・・時間を止めてください。」
ボタンを押して時間を止め、よく見てみた。
「あそこ!子供の足を持ってるヤツが居るぞ!」
「あれは何でしょう・・・見たことがありません。生物でしょうか?」
「分からない。とりあえずミサキも呼んでくれ!」
謎の生物を睨みながら言って、リンの方を見ずに言った。
ミサキは賢授神だ。何か知っているだろう。