#0昔々の物語
妄想全開です。
お楽しみ下さい┏●
「やぁ、こことは違う次元に生きる人間達よ。初めまして。世界を創る事を黙々とやっている神だ!・・・・・・目を逸らすでないぞ?我が何故、別次元の人間にコンタクトを取っているかは今からせつめっ」
「何を水面に向かって、話しているのですか?そろそろ新たな仕事ですよ。」
「貴様か。別の次元に生きる人間達に、小説サイトなるもので我の言葉を聞かせておるのだ!」
「さようですか・・・それが終わり次第、お呼び下さい。」
「ゴホンッ!それでは本題に入ろう。我が創りしこの世界を、破壊する事に決めたのだ!我は疲れたのだ。何を創り、何を壊すのか・・・考えるのが疲れたのだ!考えてもみるがいい。
来る日も来る日も、海を創らないと、地震で山を削らないと・・・何を創っても壊しても、終わりが無いのだ!
ブロック世界の電子娯楽では、ドラゴンを倒すのが1つの区切りであろう?だが!我の仕事は区切りも終わりも無いのだ!そこで破壊する世界の事と、我の事を覚えていて貰いたいのだ。
さて、我の過去を話すとしよう。この次元では、こう言うのだろう?昔々の物語と・・・」
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(何処だここ・・・眩し過ぎんだろ)
雲ひとつ無い青空の下、ポツポツと家が建ち並び見渡す限り果てが無いようなさ世界。
(誰か居ないのかよ。てか、全裸やんけー!)
どこにも人は居なかった。そして一糸まとわぬ産まれた姿で地面に座って居た。
「ご機嫌いかがかな?新たなる者よ。」
周りを見渡したが誰も居ない。
「誰だテメェ!何処にいやがる!!」
「元気がいいな。待っておれ・・・」
いきなり目の前に、白い髭をたっぷり生やした返り血塗れの服を着ていると見間違うほど、赤い服にどっぷりしたお腹の老人が居た。
「なんだテメェ?サンタのコスプレか?」
「ホーホーホー、サンタに見えるかの?何でも良いわ・・・運が良いの新たなる者よ。」
「はぁ?殴られねぇとダメみてぇだな!」
顎を目掛けて立ち上がりながら全力で拳を突き出したが、スルリと貫通した。
「儂に実態は無いんでの。それよりも話を聞け!」
力を込めた声を聞くと、その場に直立不動になってしまった。
「クッ・・・ウゥ。」
「うむ。それでは話を・・・儂はもうすぐ死ぬ。儂は神じゃ。お主には儂の跡継ぎになってもらう。」
「・・・はぁ?神?テメェいかれてんなぁ。」
「そのうち分かる事じゃ。1度しか言わぬぞ?赤い屋根の家に儂の秘書が居る。お主はそやつの左薬指に噛み付け。よいな?」
そう言うと、スゥーと薄くなって徐々に消えていった。
それと同時に体の力が抜けて、動けるようになった。
「あのジジィ・・・取り敢えずここから逃げるか。目が痛くて我慢できねぇ。」
とぼとぼ家の無い方に向かって歩いて行った。
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「んだよここはぁ!」
何時間歩いたか分からないが、歩いても走っても景色は変わらず家が続くだけ。
(こうなったらジジィが言っていた赤い屋根の家に・・・)
そう考えながら歩いていると、赤い屋根の家が目に入った。
(少し癪だが仕方ねぇ。取り敢えず入ってみるか・・・)
家の中にはソファーとテーブル、そして1人の女性がジッッッとこちらを向いて立っていた。
「うぉっ!ってテメェがジジィの言ってた奴か?」
返事が無い・・・人形か・・・?
「テメェ!返事くらいしろやぁー!」
やはり返事は無い・・・
「クソっ・・・ジジィが言ってたな。薬指を噛めって。」
カブッ・・・口を離すと人形だと思っていた女性は、瞬きを1回して当たりを見渡した。
「神は死にましたか。貴方が私の事を起こしたと推測します。新たなる者よ。」
「ほぉ、察しがいいな。取り敢えずここが何処か教えろ。」
「はい。ここは神々の住まう世界です。名前は新たなる者が決めて下さい。」
「神々?名前も無しかよ・・・それから、その新たなる者ってのやめろ。」
「分かりました。神(仮)様。」
「テメェ・・・俺の名前はなぁ!・・・・・・名前は・・・あれ?俺の名前は・・・」
頭を抱えて必死に思い出そうとするが、最初の記憶が眩しさに文句を付けた事だった。
「神(仮)様の記憶はありません。それが神になる為の最初の試練ですから。」
記憶も無く、名前も無い。
取り敢えず、目の前の女に話を聞いてみるしか無さそうだな・・・
次話は未定です(笑)
よろしければ、他の2作品も読んでいただけると
嬉しさでニコニコします(≧∇≦)