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林の中に暗くそびえ立つ、洋館、立派な門。深紅の薔薇庭
さっきから、わらわら黒いのが、いるけど皆ユーザーの人達かな?
「ねえ、紗奈?……あの人誰だろう?」
「え?」
……黒いのが、くるくる、躍りくねりながらこっちにちかずいてくるのが見えた……
「紗奈ー」と叫びながら……あの声は……
「……知らない人かな?」
「で、でも名前呼んでるから知り合いだよね?」
なんか、くねくね、の後ろに、もう一人。いる……手をふりながらちかずいてくる。そこで、{ウーン}と変なサイレンが鳴り響き…
{アニェッロ、オンラインゲームにようこそまず、職業選択から、説明させていただきます。}
職業選択?
{探偵、主婦、主夫、野菜屋、魚屋、雑貨屋、駄菓子屋、豆腐屋、焼き芋屋、定食屋、農家、何でも屋、酒屋、うわさ好きのおばちゃん、闇鍋屋、ホームレスなどあります。なお、職業におきましては、随時追加予定です}
そう言えば、確か、雑誌か、なにかに書いてあったな、そんな事……
{このゲームは、データ量やメンテナンスを、なるべく、減らす事で、より快適にユーザーの皆様に、楽しんでいただく事を、考え、運営が、ユーザーの皆様にまぎれて、このゲームを、進行する。場合もあります。し、ユーザーの皆様の中からこの役演じてください。と、お願いする。場合がございます。お願いした。ユーザー個人には、豪華なプレゼントを、配布します。ゲーム進行メインは、洋館の持ち主、大倉山.安久夜に任せています。イベント発生時には、一時間前に全ユーザーのアカウントに、通知を、送るのでお楽しみに}
なるほど、ユーザー自身が仕掛け役になる事で、色々カバーできるからと言う理由のよくわからない、職業だったんだ………
{では、大倉山、安久夜に話しを聞きに行って下さい。}そこで、アナウンス、終了とばかりに、放送がとぎれた。
「紗奈-」と後ろから抱き付いてくる黒いのが……
「……紗奈?」
「………実は、この人は、父さんがつれてきた人なんだ………」
「……へぇー御両親の親戚かなにかなのかな?」
那智ちゃんには、珍しく、怪訝な顔で、聞いてきた。
「さ、さあ?よく知らないけど…知り合いらしいよ?」
仕事で単身赴任していた父が赴任先に一緒についていった母と急に帰って来た。
『紗奈この人今日から一緒に住む綾瀬くんだ』
精悍な顔だけど、どこか暗い風貌の男は、こちらを、じっと見ているだけで声をはつすることは、ない。
『ねぇ?この人色々大丈夫なの?…その…』
『うふふ、大丈夫よ。この人。シャイなのよ。』
『更さん、の言うとおりだよ。紗奈』
その人血まみれだよ?病院行かなくて大丈夫?