9話「真実」
打ち切りします!!
01
「久しぶりにここに来てしまうとはね……」
メリッサは神界に来ていた。あまり気乗りはしなかったが「未来」を視てしまった以上は行動に移さなきゃいけなかった。
彼女は自分の元が住んでいる神界に行き、自分にはない神物を譲渡してもらうつもりだったが……
「上手く行けばいいのだけど……」
今、現在彼女は「北欧神話」の世界に移動しているのだがどうもいこごちが悪かった。
なぜなら彼女、いやメリッサは女神スルドの分見のくせに言う事を聞かずこの神界を出て、異世界エデンに行ってしまったのだ。
当然、彼女を見る神たちの目は冷ややかなものだった。
“まるで裏切り者だと言わんばかり、同じ神なのに嫌な感じ“
そう思って早く着けと願っていた彼女だったが途中の階で入ってきた者にド肝を抜かす事になる。
「あら、あらあらあら。誰かと思えばメリッサじゃない」
「――最悪だわ」
「自分から会いに来たくせに最悪とはいい身分ね、エデンの女神様」
ニコニコと平気で言う彼女にメリッサはたじろぐ。だが、メリッサは彼らの未来を変える為にわざわざスルドに頼みに来た。
そう簡単に折れはしない
「スルド、貴女に頼みがあってわざわざこっちに来たのよ。普通なら来るはずないわこんなトコ」
「つまらない物なら殺すわよ」
物騒な女神同士の争いの火蓋は開いた。自分の信頼した人間のためにも……
02
第2島に行く前に少し仮眠した僕はとある夢を見た、それはこの世界とはまるきっり違う平和な平和な世界の夢。その世界の僕は「高校生」という学生で優しい家族や友達に恵まれていてる……この世界とは真逆な世界。夢だと思うのだが、何故か見覚えがあるのは気の所為だろうか……
「どうにも腑に落ちない……あれは一体なんなんだ」
「なにがですか?グレンさん」
ちょうど独り言をボソッと言ったところを見られてしまったようだ、恥ずかしい。
「実は……」
何故だか僕はマリーに自分の夢を自然と話してしまっていた。よくわからない、けどあの夢を見てからどうも僕はマリーが近い感じの立場にいるような……兄妹みたいな感じがしていた。
「ようやく気づかれたんですね……」
「え?」
マリーから感じ取れていた女神のオーラは消えていて、彼女からは僕と同じ匂いがしていた。
「上手く説明はできませんが簡単にわかりやすく説明しますね」
マリーは僕にわかりやすく説明をしてくれた。まずエデンや僕が住んでいる世界は誰かによって作られた童話の世界ということと、僕がいた世界……つまり本来の地球にいる大半の人類は滅亡し、残りの人類は宇宙に進出した事、正直前半部分は気にはしないが問題は後半だった。
「グレンさんは今、この世界に魂だけいる状態なんです。つまり本体は抜け殻なので早く戻らないと死んでしまいます」
「意味がわからないんだけど……僕が死ぬ? 」
「こっちの世界では10年以上住んだつもりですが現実の世界の時間だと2年しか経ってないんです」
「いや、それはわかったけど魂を誰かに抜かれたの!?」
「それは……」
まあ、わからなくても良いが現実の世界だと2年しか経っていないのか。本体に戻れば現実の世界の記憶が戻ると思えば気が楽だけど、こっちの世界の記憶はどうなるんだ?
「色々と考えると思いますが時間はありません、少々荒業ですが我慢してくださいね!! 」
マリーは懐から少女が出すには不釣り合いなチャカを取り出した。それは某家庭教師のアニメを思い出すような速さで弾丸を僕に打ち込む
「さようなら、お兄ちゃん」
それがこの世界で聞いた最期の言葉だった




