新たなる希望!
天空丸達は何と晴れて「見習い!」という形とは言え「地球次元連邦」の一員となった・・・だが、その為には大きな代償が・・・
陽翔&舞、マリン&アクア、リッキー&ピカミの3つのグループの人間の男女の子供達は、それぞれ天空丸、ウミマリーン、グランドッガの前に庇う様に立ち
「天空丸を一体、どうする気だ?」
「天ちゃんは絶対、渡さないもん!」
「あたし達の大切なバディに手出しはさせないわよ!」
「場合によっては相手になる!」
「ダチの危機を黙って見てる訳には、いかないだべ!」
「それはピカミちゃんも同じなのだ!」
と、それぞれ言い放ち、それを聞いた天空丸、ウミマリーン、グランドッガは、それぞれのパートナーの人間の子供達の前に立ち
「俺っちの、やった事は本当に馬鹿な事だ・・・けど・・・陽や舞ちゃんには関係ねえ!」
「ルールを破るのはタブーなのは承知・・・覚悟は出来てます!」
「ワイらは・・・後悔なんか、してへん!」
と、それぞれ言い放ち、それを聞いた機械生命体界の地球次元連邦本部の者達が
「天空丸!ウミマリーン!グランドッガ!こうなったら、お前達には見習いという形でも、この地球次元連邦の一員になって貰うしかない・・・但し地獄の様な厳しい日々が待っているぞ・・・!」
と言うと、それを聞いた天空丸達は少し震えながらも
「そんなもん最初から承知だぜ!」
等と言い放ち、それに対し本部の者達は
「それと・・・もう1つ・・・この世界の非戦闘要員の者達は未だ地球次元連邦の事を知らない・・・機密を守り彼らを危険に巻き込まない為にも、あの子達から超神様や、お前達の記憶は消さなければならない・・・」
と言い放ち、それを聞いた天空丸達3体は
「そ・・・そんな・・・」
と激しいショックを受けながら呟き、それを聞いた舞は
「や・・・やだ・・・天ちゃんが・・・舞達の事、忘れるなんて・・・や~だ~!」
と泣き叫び陽翔も目に涙を浮かべながらも必死に笑顔を作り
「大丈夫だよ・・・舞ちゃん!天空丸!もし本当の友達なら、どんな事が有っても僕達の友情は消えない・・・」
と言って2人を慰め一方、アクアとマリンは
「これで、お前達の処罰は取り消されたんだ・・・よかったな・・・」
「あんた達、これから忙しくなるんでしょ・・・さっさと行きなさいよ・・・」
と、わざと悪態をつきながらも悲しみを必死に堪え、そしてピカミとリッキーも
「グラちゃん・・・おめで・・・とう・・・なのだ・・・うわ~ん!」
「本当に、やっと騒がしいのが、居なくなって・・・せいせい・・・するだべ~!」
と笑顔で送りだそうとしながらも悲しみを堪えられず大声で泣き出し、それを聞いた天空丸、ウミマリーン、グランドッガは陽翔、マリン、リッキーからスリーストーンを受け取った後
「ああ~、いつか、思い出させてやる!」
「言っておくが・・・さよなら・・・等とは言わせん!」
「ワイらは、おまんらの中では永遠不滅や・・・!」
と言って発生した次元ロードを使って、この世界を後にし故郷に帰った。
そして6年の歳月が流れ17歳の高校2年生になった陽翔、マリン、リッキーは、それぞれ14歳の中学2年生になった舞、16歳になったアクア、12歳になったピカミと共に天空丸、ウミマリーン、グランドッガと出会った場所に居て、その時の記憶は消されていたが懐かしさを感じているという点は共通していた。
だが、そんな彼らは、この地球の何処かの世界に存在する謎の支配者と異形達の魔の手が伸びようとしている事を知らなかった。
一方、立村の元には地球次元連邦の本部から3つのスリーストーンが送られていて不思議がる彼に
「この石が、この世界で見つかり、この世界で見つかったという事は恐らく・・・」
というメッセージが送られ、それを聞いた立村は
「もしかして、この世界に超神様の遺志を継ぐ者が・・・」
と呟いた後、その脳裏には6年前の、あの日にスリーストーンを手にした陽翔、マリン、リッキーの姿が思い浮かび
「まさか・・・あの子達が・・・?」
と呟いた。
<完>
3つに分かれたトライアーの魂とも言えるスリーストーンは新たなるヒーローとなる者達に託される事になる・・・それは一体、誰なのか・・・?