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この青い星の為に!

 3体の機械生命体トリオの中でも冷めた感じのウミマリーン・・・そんな彼が人間界で出会った子供は同様に冷めた感じだが・・・

 連邦政府にも大きな影響力を持つ英国の海商王の御曹司で優れた頭脳や反射神経の持ち主で片目を隠した青い髪の持ち主の少女の様な容姿を持つ11歳の少年、マリン・ナックは青いライン等の入った黒いレザージャケットに身を包み不良と呼ばれる少年達を集め「海賊団!」と称するグループを作っている。

 それは海を汚染する危険性の高い海底開発を行う父への反発でも有り政財界の大物と、その家族達を招いたパーティーの余興で披露した女装姿が周囲から絶賛されて以来、女言葉を使っているが、それは父の後を継ぎたくないという意思の現れでもあり海賊団の活動も海を汚染しようとする者達から守る為の物で、その中で本当の唯一の女子がアクア・ネイビーという10歳の青いストレートヘアの少女で頭にはバンダナを付け大胆にカットしたジーンズから生足を剥き出しにし「女だから・・・!」という特別扱いを嫌う為かマリンとは逆に男言葉を使うが実はマリンの父の親友の娘でも有り本来なら令嬢の幼馴染でもある。


 そんな、ある日、マリンとアクアは2人だけで海岸に来ていてアクアが全裸での水浴びの趣味を楽しむのに対しマリンは海の汚染具合を調べていて

「やはり・・・此処も見た目は美しいけど実際は可成り汚れてるわね~・・・」

 と呟くと其処に青い卵が落ちているのを見つけ、それを手にすると身体にタオルを巻いただけの姿のアクアが駆けつけ

「どうした・・・マリン?何だ、それは・・・?」

 と叫び、それに対しマリンが

「さあ・・・?もしかして、この海の汚染の影響かしら・・・?」

 と呟くと中から青い可愛らしいロボ=ウミマリーンが現れ

「目の前にいるのは3次元人・・・つまり人間・・・って事は・・・?」

 と呟くとアクアと共に驚いたマリンは

「あたしはマリン・ナック・・・そして、この子はアクア・ネイビー・・・っで、あんたは・・・?」

 と問い、それに対しウミマリーンが

「マリン・・・因みに私の名はウミマリーン・・・」

 と答え様とした時、フルフェイスのヘルメットを着けバイクに乗った男が現れ海に塵を捨て、そのまま走り去ろうとするが、それに怒ったマリンとアクアが

「ちょっと・・・あんた!今、捨てた物、拾いなさいよ!」

「貴様らの様な奴らが、この海を汚すんだ!」

と叫ぶと男はメットを取るが、その顔は何とメカニカルな髑髏で驚くマリンの手の上のウミマリーンを見ると

「ソノ、チビスケヲ、ヨコシナ~!」

 と片言で叫んだ後、乗っているバイクから弾丸を連射しマリンとアクアが互いに離れる様な形で、よけるとウミマリーンは

「止めろ!この2人に手を出すな!」

 と叫びながら人間大に巨大化し立ち向かおうとするが攻撃を避けるのに精一杯で一方、自分の近くにアクアの身体から離れてしまったタオルが落ちているのを見たマリンは、それを全裸となったアクアに向かって投げ様とするが彼女の

「マリン・・・!」

 という叫びを聞いて、その意思を理解し、それを男の顔面にぶつけるが、この時、聞こえた

「コノ・・・ヤクタタズメ!」

 という冷たい機械の音声の様な声を聞いたのと同時に

「ウミマリーン・・・あのバイクを攻撃して!」

 と叫び、それを聞いたウミマリーンは

「やはり・・・そっちが本体か!」

 と叫びバイクに体当たりし同時にバイクは爆破し乗っていた男も

「オ・・・俺ハ只、操ラレテ・・・嫌ダ~!消エタクネ~!」

 と叫びながら消滅した。


 その後、ウミマリーンはマリンとアクアに全てを話し、それを聞いたマリンと赤くなりながら再び体にタオルを巻いたアクアも

「その・・・スリー・・・何とかが有れば、この星の全ての海を本当の青に出来るのなら協力してあげてもいいわよ・・・」

「あんな奴らのせいで恥ずかしい姿になったんだから・・・その借りは返さんと気が済まん!」

 と協力を申し出た。



 見た目は冷めた捻くれ者だが、その心の中には本来、美しい、この星を愛する心が・・・この出会いは、この星が導いた物なのか・・・。

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