その遺志を継ぐ者達!
トライアー3(スリー)が消滅してから永い月日が流れ様々な次元世界の善の知的生命体達によって地球の全次元世界の治安を守る組織「地球次元連邦」が結成された・・・そんな、有る日、その一員になる事を夢見るトライアーと同じ機械生命体の子供達は・・・。
地球の全次元の光=善のパワーの結晶が生み出した究極的な超神=トライアー3・・・。
その遺志を継ぐ様に様々な次元世界の善の知的生命体達が結託して誕生した地球次元連邦の本部は地球内の様々な知的生命体達の中で特に優れ強力とも言える生体とメカの両方の能力・利点etcを備えた機械生命体達が住む「機械生命体界」に存在する。
だが、この世界の住人達も嘗ては、この地球内の全次元世界を平和的に統治しようとする者達と武力で解決しようとする者達に分かれ戦争が起こったが、戦に敗れた後者の者達は「次元転送装置」の他の次元世界に逃亡しようとした時に次元移動用ロード内に発生した異空間に吸収され姿を消し又、この戦いは地球次元連邦の誕生の切っ掛けの1つにもなった。
その機械生命体達は様々な種族が存在し、その中の1つの「ロボチェンジン族」は通常はSD等身のコミカルで可愛らしい姿の「コミックモード」だが戦士で有る者達は専用の支援メカ生命体が変形した外装アーマーを装着し同じSD等身のヒーローロボの「ヒーローモード」になり更なる強化変形や仲間同士or支援メカとの合体によって更に強力なリアル等身の「スーパーヒーローモード」になる・・・が、非戦闘員である子供達は変形合体によって戦闘力を身に付ける事が出来ず、その一部で人間で言えば小学3年生辺りの子供でジェット機と鷲がモチーフで悪戯好きの問題児だが正義感が強く情に厚い赤い天空丸潜水艦と鮫がモチーフでキザな綺麗好きで理知的な青いウミマリーン、ドリル戦車と獅子がモチーフで黄の優しい力持ちで大食いの黄のグランドッガの3体は、つまらない事で喧嘩をする事も少なくないが基本的には仲が良く常に行動を共にしていて偶然とはいえマシンと獣のモチーフが、この世界の住人達の尊敬の対象にもなっているトライアー3と一致している彼らは、いつか地球次元連邦の一員となって、その遺志を継ぐヒーローロボとなる事を夢見ている。
そんな、ある日、地球次元連邦の科学者を父に持つ天空丸は他の2体に、ある提案を持ち掛ける。
「実は・・・俺っち、良い事、聞いちゃったんだ・・・大昔、悪魔のデストライアンの奴を自らの命と引き換えに封印したと言われている超神・・・トライアー3様のエネルギーの源のスリーストーンは3つに分かれて飛び散ったらしいんだけど、どうやら、それが3次元とかいう世界の何処かに有るらしいんだ・・・」
それを聞いたウミマリーンは
「だが・・・それが何処かという事や、その3次元に本当に有るのかという事が分からず、地球次元連邦も、どうする事も出来ないって事か・・・?」
と述べるとグランドッガは
「つまり、それをワイらが先に見つけて・・・?」
と問うと天空丸は
「そう!そう!俺っちら丁度、3人が、それを狙う悪党達よりも先に手に入れれば俺っちらは晴れて地球次元連邦の一員って訳・・・!」
と言い放ち、それに対してウミマリーンは
「何、馬鹿な事、考えているんだ!地球次元連邦でさえ、どうする事も出来ないのに・・・私達に・・・」
と突っ込むとグランドッガは
「でも3次元には美味いモンが沢山、あるみたいやし・・・ワイは天やんに賛成やウミやん・・・」
と賛同し、それを聞いた天空丸は
「よしっ!こうなったら善は急げだ!ウーミー!グラやん!」
と次元転送装置が管理されている地球次元連邦本部に向かって走り出し、そんな彼を放っておけないウミマリーンと、付いていこうとするグランドッガも後を追う。
だが3体が、その本部の近く迄、着た時、装置をガードする者達が他の次元世界に逃亡しようとする犯罪者達の攻撃を受け、その犯罪者達の
「どうやら、連邦の奴らの必死の調査によるとスリーストーンは3次元の何処かに有る事だけは間違いねえ様だ・・・俺達が逃げれば、もう、こいつは用済みで奴らも後を追って、これねえ・・・」
という台詞を聞いて犯罪者達が装置に時限爆弾を仕掛けた事を確信した天空丸は
「そうは、いかねえ!あんな奴らにスリーストーンを渡してたまるか~!」
と叫びながら装置に入り同時に3体の身体は移動用の卵型カプセルに収納され3次元に向かうが、この後の装置の爆発によって移動用の次元ロードが乱れ3つのカプセルは逸れてしまう。
天空丸、ウミマリーン、グランドッガの3体は、それぞれ
「ウ~ミ~!グラや~ん!」
「天空丸~!グランドッガ~!」
「天や~ん!ウミや~ん!」
と叫びながらパニックになるが、この3体を収納したカプセルは彼らの目的地の3次元・・・つまり人間界に向かって突き進むのだった。
悪党達を追って3次元=人間界に向かった天空丸、ウミマリーン、グランドッガの機械生命体のトリオ・・・果たして、その行先は・・・?