地球の光と闇の戦い!
この地球の全次元世界に、あらゆる生命が誕生した頃、この星の光と闇のパワーの結晶同士の戦いが有った・・・。光のトライアー3(スリー)と闇のデストライアンの究極的なパワーを持つ者同士の戦いは永く決着がつかなかったが・・・。
太陽系第3惑星=地球。
この星は我々=人間達が住む3次元=人間界の他にも様々な次元世界と、そこに住む様々なタイプの知的生命体達が存在し、それら各次元世界で様々なタイプの生命=知的生命体達が誕生し始めた頃、この星の光=善と闇=邪の、それぞれのパワーの結晶が生み出した「究極的!」とも言えるパワーを秘め、この星の様々な生命達から「超神!」「悪魔!」と呼ばれた機械生命体同士の戦いが、この星の様々な次元世界を舞台に行われていた。
地球の光の結晶が生み出したトライアー3(スリー)は通常は本体である内部骨格=フレーム型の双眼+口のヒーローっぽい人型の顔のヒーローロボのトライアーとマシン型のジェット、サブマリン、ドリラー(戦車)と獣型のイーグル、シャーク、ライオンの2タイプの3種ずつ存在する(計6つの)クロスに分かれていて、それらは単体でも強力な戦闘力etcを秘めているがジェット+イーグル、サブマリン+シャーク、ドリラー+ライオンと得意とする主な活動場所が同じ物同士が合体すれば合体前と同じマシン&獣に変形可能な赤い天(空)のスカイ、青の海のマリン、黄の地のグランドの3つのクロスになりトライアーは状況に応じ、この3つの内の1つを装着し(ロボットアニメの黄金期の70年代の主流で当時の子供だった大人達には懐かしく逆に現代の子供達には斬新な)曲線のラインのヒーローロボ風の姿で、これも人型の顔で多彩な技を持つ炎の属性のスカイ、クールなイメージのゴーグル+口型の顔でスピーディーな水の属性のマリン、パワフルなイメージの双眼+フェイスマスク型の顔でパワーが強大で雷の属性のグランドの3タイプになり、これらは装着前のクロスと同じマシン&獣にも変形可能で更に3つのクロスを全て装着すれば、、これも人型の顔で(マシン&獣には変形出来ないが)全能力etcを備えた完全体とも言える姿になる。
一方、闇のパワーの寄せ集めによって誕生したデストライアンは通常はステルス機と蝙蝠に変形する暗闇の属性の黒い天のデスウィンガ、潜水艇と怪魚に変形し猛毒の属性の紫の海のデスダイバン、戦車と猛牛に変形し死霊の属性の緑の地のデスランドスの3つの分身体とも言えるグロテスクな姿の機械生命体のボディーに分かれていて、いざという時は状況に応じウィンガ+ダイバン、ダイバン+ランドス、ランドス+ウィンガと2体ずつ合体し合体前の2体の全能力etcを備えたグロテスクな顔のロボ&モンスターになり3体全てが合体すれば(変形は出来ないが)更に強力で、その全能力etcを備えたロボになる。
共に全長&重量を0~無限と自由に変えたり瞬間移動で、この地球内の全次元世界を自由に行き来する等の超越的な能力etcを秘めた両者の拮抗した戦いは簡単には決着が付かなかったが・・・
「このまま私と奴の戦いが続けば、この星の各次元世界は被害に遭い、そこの罪なき生命達は犠牲となる・・・!」
と考えたトライアー3は全パワーをデストライアンにぶつけ封印する事にした・・・が、それは同時に彼も消滅する事を意味していて、地球の罪なき生命達に
「どの様な理由が有っても自ら命を絶ってはならない・・・!」
等と説き続けてきた彼にと言っては苦渋過ぎる決断で有る。
だが、この星の全次元世界と、そこの罪なき生命達を守る為、遂に、それを実行する。
強大なエネルギーの消費と引き換えに生み出した異空間「トライアーゾーン」内でのデストライアンとの限られた時間内での戦いは各次元世界の上空に映し出され其処の様々な知的生命体達はトライアー3を必死に応援しながら
「超神様・・・どうか悪魔になんか負けないで・・・そして絶対に死なないで下さい・・・」
等と祈り続け、それはトライアーゾーンを生み出した反動で不利となったトライアー3に力を与えた。
「何故だ・・・?奴の方が不利な筈なのに・・・?」
と驚くデストライアンにトライアー3は
「デストライアン・・・これが、お前が見下し続けてきた、この星の罪なき生命のパワーだ!」
と言い放ち赤・青・黄の3色の巨大な光の玉をぶつける「トライアーファイナル」で遂にデストライアンを、その周囲に発生した暗黒空間内に封印する事に成功するが、デストライアンは全身がボロボロに、なりながらも
「トライアー3よ!これだけは言っておく・・・この星の生命は将来、必ず汚れるだろう・・・その時は貴様が自らの消滅と引き換えに封印した我は、より強大となって、蘇る・・・!」
という言葉を遺しトライアー3も全身がボロボロになりながら消滅した。
「超神様~!」
「私達には自ら命を絶つな等と言っておきながら・・・どうして・・・?」
等と悲痛な叫びを繰り返す地球の罪なき生命達にトライアー3は
「地球の罪なき生命達よ・・・本当にすまない・・・私には、これしか方法が無かったのだ・・・だが、
君たちに美しき心が有る限り・・・」
という言葉を遺した。
そして時は流れ、その遺志を継ぐ様に、この星の様々な次元世界の善の知的生命体達は結託し、この星の全次元世界の治安etcを守る組織「地球次元連邦」が結成された。
その頃、我々の人間界は(現実世界よりも未来で)「地球連邦政府」によって世界中が統一された22世紀を迎えた。
その人間界の住人の1人で航空・宇宙学者兼パイロットの祖父と父を持つ11歳の小学5年生の飛鳥陽翔は未だ5歳だった頃に嘗てのトライアー3とデストライアンの戦いを夢で見た時の記憶が今でも残っている事が気になっていて
「どうして・・・あの夢だけが・・・?」
等と呟くのだった。
自らの消滅と引き換えにデストライアンを封印したトライアー3(スリー)だが、その遺志は地球の、あらゆる罪なき生命達にうけつがれていくのである。