第8話 授業の成果
今回長めです。
書きながら考えてるのでちょくちょく設定変更します。
僕の現在のスケジュールはこうだ。あぁ、読み書き出来ることはすでにバレてるから、それの授業は無い。
月/9:00~10:30歴史、10:45~12:00礼儀作法、2:00~4:00魔法、4:30~5:00剣術の基礎トレ
火/9:00~10:30算数、10:45~12:00礼儀作法、2:00~3:30剣術、4:30~5:00基礎トレ
水/9:00~10:30その他、10:45~12:00ダンス、2:00~4:00魔法、4:00~5:00基礎トレ
木/1日中休み。だいたいベッドでゴロゴロするか、魔法の練習。
金/9:00~10:30算数、10:45~12:00その他、2:00~3:30剣術、4:00~5:00基礎トレ
土/9:00~10:30歴史、10:45~12:00その他、2:00~4:00魔法、4:30~5:00基礎トレ
日/9:00~10:30歴史、10:45~12:00礼儀作法、2:00~4:00魔法、4:30~5:00基礎トレ
こんな感じだ。グリンさんは色々教えてくれるから、「その他」の授業にしておいた。その他の授業は、夜8時くらいからも、時々行われる。
今日は勉強を始めてから4週間目の金曜日。今は算数の授業の真っ最中だ。算数は足し引き、掛け割り算だから楽勝。もはや算数の時間に僕が先生に教えるレベル。僕って凄いんじゃねすいません調子乗りました許してください!そんなに睨まないでください、グリンさん。てかなんで時々授業を見に来るんですかね。しかもこっそり。怖いんですよ。
算数の授業で辛いのは、ケイトさんのおっぱいが机の上で形を変えるのを、できるだけ見ないようにすることだ。ネットとかでそうゆうのは見たことあるけど、現実では直視できない。それが僕クオリティ。
ケイトさんは覚えがとてもいい。分配法則はマスターした。今は距離と時間に取り組んでいる。あれ、僕が先生に教えて、先生が僕に教わる?なんかおかしいぞ。喉の奥に魚の小骨が引っかかるような感じだ。ま、気のせいか。
今のところの算数の成果は、「ケイトさんの好感度がうなぎ登り」と言ったところか。
金曜の次の授業は「その他」つまり、グリンさんの授業だ。色々と謎な人物だけど、この人の教えることは、役に立つものばかりだ。それで、この世界について色々と分かったことがある。
1この世界の生物は大まかに分けて5つに割り振られる。まず、人種。この世界で一番数が多く、最弱の種族。最弱だからこそ、知恵を使い、自分を磨き上げて来た。
2つ目、亜人種。これは魔人や獣人などを指す。人間には無い特徴を持つ人、だから亜人と呼ばれる。その種類は雑多で、同じ魔人でも色々な種族がいるらしい。これも後の授業で教えてくれるそうだ。
3つ目、獣。鳥や猿、魚など、他の4つ以外の生物を指す。
4つ目、魔獣。獣が魔素を過剰に取り込んだりして、元の種とは違う特徴が現れた個体。魔獣の中には繁殖力が強く、種として定着したのもある。
5つ目、魔物。魔素が溜まった場所で生まれる生き物。生物の死骸などを基にしてできたものや、魔素だけが集まってできたもの。これも、繁殖力が強いと、種として定着する。有名どころだとゴブリンとか。ゴブリンは、戦闘の訓練していない成人男性でも殺せるほど弱いらしい。しかし、ゴブリンにも稀に強い個体がいるから侮れないそうだ。因みに、この世界の成人年齢は16歳。若くね?
他にも地理を習った。その中で驚いたのが、この世界には大陸が2つしかない、ということだった。他にも大きな大陸みたいなのはあるが、それら全てが島らしい。歴史の先生によると、
「1万2千年前、神の怒りを買った6人の若者たちがいました。かなり文献が古く、名前など詳細な情報はありませんでしたが、人、長耳森妖精、小人妖精、獅子人、竜人そして魔人種の男女です。
彼らは、この世界の人々の運命は神が決めている。自由になりたい。だから神を殺すと言いました。彼らは、神を殺す武器を作るために、多くの人の命を奪いました。さらに、それは誤解だと説得しに来た神様の言葉に耳を傾けず、作った武器で神を殺そうとしたのです。多くの人を殺した挙句、自分の言葉を聞かない彼らに神は怒り、そして殺しました。神は、6人を当時8つあった大陸のうちの6つにそれぞれ飛ばし、その大陸を切り離して島に作り変えました。しかし、彼らの作った武器は神でも壊せなかったために、世界の何処かに封印されたのです。6つの島は、今も海を彷徨い、武器は魔素を撒き散らし、魔物や魔獣をを生み出す元となったそうです」
その神があの幼女神かどうかは知らないが、その人達阿保だなって聞いた時に思ったわ。まず、自分達が神を殺そうとしてる時点で、神が運命を決めていない事に気づけよ。第一この世界はゲームを参考に創られたんだぞ?運命なんか決めたら面白くないやんかーい。って言っても当時の人達が知る訳ないか。1万2千年前に・・・ん?1万2千年前?それって地球にゲームなんか無いよな?それ以前にまだ人は半裸でウホウホ言ってた時代でしょ?おかしくない?可能性として考えられるのはいくつかある。
1つ、この世界は実は神の言っていた世界じゃない。
2つ、神がそういう設定をつけてこの世界を創った。
3つ、昔、日本に似た文化がある世界があって、そこの世界のゲームを参考にして創った。
4つ、神はタイムトラベル出来て、未来の地球の日本のゲームを参考にして創った。
5つ、神はタイムトラベル出来て、過去の地球の日本のゲームを参考にして創った。僕は、タイムトラベルで未来に行き、創られてから少なくとも1万2千年経ったこの異世界に転生した。
最後、この話は作り話。だけど、ドミニオン王国が1000年続いてる訳だから、この説は成り立たない。
うーん。6つ目以外はどれもありえるな。けどやっぱり一番有力なのは1か2だな。あの神ドジっ子っぽいオーラ出してたし、転生させる世界間違えちゃった、てへぺろっ?とかありえる。それに、転生させられるときの説明になかった魔法があったし。まぁ、神が最初、世界だけ創ってあと放置。時々様子見して魔法とかの存在を確認。とかだったら3、4、5の可能性も上がってくるけど。って思考が逸れた。
話を戻して、そんな昔話があって、今は大陸が2つしか無いらしい。けど、その6つの島にたどり着いた人達がいて、今、その島には国があるらしいけど。いつか行ってみたいなぁ。あぁ、その2つの大陸の名前は、大きい方がセフィロト大陸。もう一つが魔王がいるダンケルハイト大陸。ドイツ語やないかい。英語で統一してないんかい。
話は変わるけど、指導者が人種の国は6つある。小国ならもっとあるけどね。
人種の国一番の軍事国、パワー帝国。力を持ってるからパワー?安直だな。別にいいんだけど。
パワーは、国土、軍事力が他の国より優れている。一番偉い人は皇帝。現在は15代目で名前はオルキヌクス。非常に戦いが好きで、戦争ばかりをし、国土を広げている。強さ=正義で、強くて身元がはっきりしていれば、ほぼ100%軍の幹部に取り立てられる。参謀とか頭のいる官位は無理だよ?あと奴隷が多い。奴隷の多くは軍事工場で働くらしい。
世界一の貿易国、エンジール。エンジールは、その国で最も繁盛している11の商会が議会を作り、国を運営している。だから王などがいない。海沿いの国で、エンジールに行けば欲しいものが必ず見つかるとまで言われている。観光地が多く、それに付随してホテルなどの宿泊施設が多い。軍を持たず、有事の際には、商人個人が持っている兵を使ったり、金で傭兵を雇ったりする。奴隷は、必ず犯罪を犯したものだけがなる。
僕のいる国、特に何も無いけど大きな国、その名もドミニオン王国!色々なものがある国。それだけ。国土もそこそこ広いし、軍事力もそこそこある。奴隷は、そこそこいる。うん。地味な国だね。だけど、天使第4位階の階級の名前を国名にしているのには何か意味があるのかなぁ。ドミ二オンは帝国の首都に近いけど、間に「神山」があるから今のところ攻め込まれていない。
宗教の国、聖国プリンシパリティ。教皇が国のトップ。現在の教皇の名前はサイルツ。なんとこの人は250年間ずっと国に君臨し続けているらしい。信仰している神は唯一神リトルエデン。いや、あいつが信仰されるとかありえんだろ。でもこれで分かった。この世界はやはりあの幼女神が創った世界みたい。てかそれはどうでもいいんだよ。国土がすごく狭い。首都とその周辺100kmくらいしか無い。首都の場所は大陸の北の方。あの神が6年の男女を説得しようと地上に来た時に、その門が現れ、その中から神が出てきたと言われる「神の門」を中心として街を作った。奴隷制度が無い。国民はリトルエデンを信仰している人だけに限られる。
漁業と農業の国、ソロネ王国。国土がとても広い。現在の国王、エスファハンが動物好きらしくて、国の税は豚などの畜産を一年に1匹払わせるようにしている。この国はこの大陸のすべての国に食料を輸出していて、一年間に、ソロネの10年間分の食料を生産している。備蓄だけでも、このセフィロト大陸の人種全ての食料を1ヶ月補える量があるらしい。個人の奴隷の使用は禁じられていて、全ての奴隷は新しい町、農地を開拓するために働かされる。場所は大陸の西、驚くべき事に、この広大なセフィロト大陸の10分の一の国土を誇る。比で言えばロシアよりは小さいけど、実際の広さは同じくらいだ。
最も特異な国、スモーレスト王国。この国は首都しかない。なんせその首都が地上で最大の生物、《巨大陸王亀》の上にあるのだから。巨大陸王亀は、この世界にただ1匹、この個体のみ存在している。大きさは尻尾も入れると全長30km、横17km、1番高いところの高さが10kmにもなる。一説によると、1万年以上生きているとか。ただ、その前にも巨大陸王亀はいたのだが、1万2千年前に全滅した。って教えてもらった。当然どうやって入るの?って話になるんだけど、この国には巨大陸王亀と話せる(亀に声は出せないから念話だけど。)巫女と呼ばれる存在がいる。この国に入れるのは事前に許可を得た人だけで、入る方法は、
最初に巫女が巨大陸王亀に頭を下げてしゃがむように伝える。
次に、御一行が頭に登ってでかい王冠みたいなとこまで行く。
実は冠が巨大な転移門で、中に入ると王城から2km程離れた場所の広場にある転移門まで飛ばされる。
こんな手順だそうな。この時、この国に害意のある生き物は弾かれて国の中に入れない。門以外からも無理。だけど、この国で育った者は弾かれない。
さっき、許可した者しか入れない。と言ったのには少し語弊がある。正しくは「許可した者しか転移門は利用できない」だ。つまり、転移門を使わなければ、国に入れる。国の特異性のため関所とかは無くて、巨大陸王亀に自力で登れれば潜入は、他の国よりも簡単・・・ってまず登れる人自体がいないよ!実際にここ200年転移門を使わないで入国した人はいない。「人」はいない。人以外ならあったらしいけどね。
また、スモーレストはその国土の狭さから食料の殆どを輸入に頼っている。
こんなトコかな。人種以外の国はまだ教えて貰ってない。あ、この世界にいる生き物を全て教えて貰った。
時間がないから後で整理しよう。
今日の最後の授業、剣術だ。剣士にには特にランクは無いそうな。なぜかと言うと、魔法職と違って、強い人は必ずと言っていいほど冒険者ギルドに所属しているからだ。実績等に関係無く、試験を受けてある程度の強さがある。と判断された人はランクアップが可能。また話がずれそうになったから元に戻すわ。
ぶっちゃけ、セドさんの授業は授業じゃ無い。訓練と言ってもいい。それくらいに厳しかった。だけど教え方がとても上手い。どこが悪いかをまず指摘して、どうする直すべきか考えさせる。考えて自分なりに直したらもう一回やってみる。それでもダメならどうしたら良いか助言してくれるのだ。
このおかげで僕は剣術が日に日に上手くなっていくのを感じ取っている。一回ステータスを見てみたいけどそれは我慢する。だって一気に強くなったって感じが薄れちゃうからね。
逆に教え方が下手なのはシスカさんだ。上級魔術の無詠唱の仕方を尋ねると
「全身で魔力を使う」
って言われた。訳がわからないよ。それでも今は、なんとなく感覚が掴めてきた気がする。
他にも、あの時間を巻き戻す魔法が使いたくて、やり方を聞いてみたら
「詠唱に魔力を乗せて、語りかけるように言う」
なんて説明された。こっちは意味が分かるけど、「詠唱に魔力を乗せる」をどうやるか分からないから、それも聞くと
「ただの詠唱にも魔力は流れている。その量を多くするだけ」
今度は分かった。だけど普通の詠唱には、それこそ1も魔力が流れてないから、完治することができない。
なぜ分かるかと言うと、魔法の最初の授業でそれを聞いて、すぐにステータスを見ながら上級魔術を詠唱したからだ。そんなん分かるわけねー。だけどスキルはゲットした。
魔力感知Lv2と、魔力消費軽減Lv1、魔法威力上昇Lv4だ。なんで0歳の頃から魔法を使ってきて、スキル全然上がんなかったんだろ?ま、上がったから良いけど。
1番苦手なのは礼儀作法とダンス。礼儀作法はまだいい。次期国王として必要だし。だけど、ダンスは意味分からん。何より先生がロッテ◯マイヤーみたい。見た目も、性格も。
しかし、スキルは手に入れた。ダンスLv3と王族の気品Lv3だ。おい、ロッテン◯イヤーも僕の上達速度に目を見張っている。フハハ。驚いたか?だけど、彼女も仕事なんだよな。ごめんね?僕の出来が良くて。だけど、日に日にロッテンマ◯ヤーのしごきも厳しさを増していった。
僕は6歳になった。ロッテンマ◯ヤーのおかげでダンスLv6と王族の気品Lv5になったよ。おい、ダンスの方がスキレベ高いってどゆこと?僕めっちゃ気品あるしょ。言い忘れてたけど、ダンスはダンスでもヒップホップとかじゃ無くて、なんかあれだよ、女の人の手をとって、クルクル回ってるやつ。なんだよクルクル回るって。からく◯ピエロかよ。
何はともあれ6歳になった。そして、僕は学校に通うことになる。・・・って言っても魔法学校だけど。
誤字脱字設定の矛盾等、おかしな点があったら、
出来れば報告してくれると嬉しいです。