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パート33

                  ★   ★   ★


 幸一さんが皆と一緒に遊びに行くと言った次の日。わたしはテレビでしか見た事がない公園に来ました。

「………………!(ここが、公園ですか……!)」

「ああ。ここにはいろんな遊び道具があるから、いろんな事をして遊ぶ事が出来るんだ」

 幸一さんの言うとおり、公園にはいろんな物が置いてました。二本の鎖で浮いている板や、高い所から斜めに鉄で出来た長い板が置いてあったり、地面には短い草がたくさん生えてました。どれも見た事がないものばかりで、とても新鮮です。

「にしても、ここも結構変わったよなー」

「そうねー……。昔はなーんもない、ただの広場だったのに」

 真里菜さんと変態さん……じゃなくて、洋介さんが何かを思い出すかのように言いました。

 わたしには分かりませんでしたが、この場所は真里菜さんや洋介さんにとって、なじみの深い場所だという事は分かりました。

 それにしても、まさか本当に公園に来る事が出来るなんて……。

「……………最初に、何する?」

 真里菜さんとずっと手を繋いでいる京香さんが言いました。正直、わたしは遊んだ事があまりないので、基本はみなさんが提案したゲームに参加することになっています。

「そうどすなぁ。幸はんの事もあるし、ここはみんなで出来るのがええどすなぁ」

「となると、鬼ごっことかかくれんぼとかになるな……」

「よし、俺が一番最初に鬼を」

「「却下」」

「なんでだよ!?」

「お前が鬼をやったら、幸が怖がるだろうが」

「なんでだよ!?」

「……………じゃあ、かくれんぼ?」

「そんなら、幸はんの体にも負担かからんどすの」

「じゃあ、かくれんぼにしましょ。 幸ちゃん、ルール分かる?」

「…………(はい。昨日幸一さんに教えて貰いました)」

 かくれんぼ……確か、鬼の人が数字を数えて、その間に隠れないといけないゲームのはずです。それで、鬼の人は全員見つけたら勝ちみたいなんですが……。

「それなら、鬼はじゃんけんで――」

「…………(あ、あの……。幸が鬼をしては、駄目ですか?)」

 幸一さんからかくれんぼの話を聞いている時、なんでも隠れている人を見つけた時の喜びは大きいだとか。それを一度味わってみたくて、つい言ってみたのですが……。

「……珍しいな。幸が自分からやりたいなんて」

「…………(い、いえ。幸一さんが昨日あんなに楽しそうに言ってたので、やってみたくて……)」

「まあ別にいいんじゃない? かくれんぼの鬼だから、そこまで走り回らないと思うし」

「それなら、俺も鬼になるよ。もし何かあったら大変だからな」

「……………それが、無難」

「それじゃ、さっそくはじめますえ?」

 わたしと幸一さんが一緒になって数を数えている間に、他のみなさんは一斉に隠れ始めました。

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