パート16
「そして、あわよくばそのまま俺の魔の手の中に落としていこう……」
「だから香里さんっ!? そんな事は一言も考えてないですから! というか、魔の手ってなんですか!」
「それは文字通りだろうロリコン」
「そうね、ロリコン」
「ちょっと待て、真里菜だけじゃなくなんで洋介も俺をロリコン扱いしてんだよ!」
「………………(……もっと、強く)」
「ん、ああ」
ぎゅううう。
「……本当に、お前はロリコンだと思うぞこのリア充が」
洋介が恨めしげな目で見てきたけど、本当に俺はロリコンじゃない。つか、お前にだけは言われたくないぞこの変態が。
「……それで、その子がお前が朝話していた幸ちゃん、でいいんだな?」
「ああ」
さっきの状況からなんとか場を収めた俺は、昨日みたいに洋介に幸について紹介していたとこだった。
「幸、もう落ち着いたか?」
「………………(……うん)」
未だにまだアルコールが抜けていないのか、幸は俺の傍から離れようとしなかった。両腕が動かないと言っても手は動くみたいで、さっきから俺の服を掴んでいた。
ちなみに今は場所を変えてリビングで俺と幸と真里菜と洋介で、テーブルを囲んで座っていた。香里さんは用事があるみたいで、今はこの四人しかいない。
「とにかく、幸ちゃんに俺の事を紹介してくれよ」
「そうだな。幸、こいつが俺のクラスメイトの佐竹変態だ」
「ちょっと待て幸一。俺の名前がおかしな事になっているんだが?」
「何も間違ってないじゃない、変態。どこか変な所ある?」
「浜端、お前も何当然のように俺の事を変態と言っている? 俺の名前は違うぞ?」
「…………(幸です。これからもよろしくお願いします、変態さん)」
「ほらっ! お前らが変態変態言うから、幸ちゃんだって勘違いしちゃったじゃないか!」
勘違いもなにも、大勢の前で美少女が好きですって言ったお前のどこに間違いがあるんだよ。
それにしても変態、じゃなくて洋介をアパートに連れてきたのは久しぶりだな。
昔はよく真里菜と洋介の三人で遊んでいたからな。洋介の方は真里菜より付き合いが短いけど、ゲームとかしていたものだ。
「ま、まあ俺の事はいいとして……。お前は幸ちゃんの事をこれからどうするつもりだ?」
「一応、居候させてあげようかと考えているけど」
「爆発しやがれ」
「なんでだよ!」
「黙れこのラノベ的存在の主人公が! どんだけお前の周りに花が咲いていると思ってるんだよ!」
知らねえよ。




