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氷河期世代のライトノベル作家が感じた衆院選への怒り  作者: 佐倉陽介


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氷河期世代のライトノベル作家が感じた衆院選への怒り

 衆院選を前にして、どうしても自分の中で整理できない問いがあります。それは、「世代間の不公平を、私たちはどこまで当然のものとして受け入れてきたのか」という問いです。


 今回の衆院選では、いくつかの大きなテーマが前面に出ています。


 現政権に対する事実上の信任投票なのかどうか。前回衆院選からの“期間”を考えたとき、解散総選挙を行うことにどれほどの大義があるのか、という疑問。


 減税の是非、社会保険料負担の軽減、外国人労働者の受け入れを含む共生の問題――。


 どれも重要で、議論されるべき論点です。


 ただ、その議論の輪の外に、今回もまた置き去りにされているテーマがあるように見えます。


 それが、就職氷河期世代への、これからの具体的なサポートです。


 Z世代は、制度的にも社会的にも、かなり手厚く守られています。教育環境、就職支援、ハラスメント対策、価値観の尊重。それ自体が悪いとは言いません。


 では、その一方で、氷河期世代はどうだったのでしょうか。


 学力では激しい競争を求められ、「努力すれば報われる」と言われ続けました。


 しかし、いざ社会に出る段になって待っていたのは、就職氷河期でした。


 能力とは無関係に門前払いされ、非正規雇用が常態化し、経済的な基盤を築く機会そのものを奪われた世代です。


 それでも我慢しろ、と言われてきました。


 自己責任だ、と言われてきました。


 ようやく社会の中核を担う年齢になった今、今度は「将来の社会保障費は削られるかもしれない」と言われています。


 一方で、選挙戦の大きな争点を見渡しても、氷河期世代が直面してきた不利益を、これからどう補正するのかという話は、中心には据えられていません。


 まるで「過去の問題」として整理されてしまったかのようです。


 ここで、少し立ち止まって考えてみたいのです。


 これで、何も感じないほうが自然なのでしょうか。


 怒りを覚える人がいても、不思議ではないのではないでしょうか。


 若い世代が守られることと、氷河期世代が切り捨てられることは、本来イコールではないはずです。


 誰かを救うために、別の誰かを無言で犠牲にする構図が、いつの間にか固定化してはいないでしょうか。


「もう十分に苦労した世代に、さらに負担を求める社会」


 それを是とするのか、疑問に思うのか。


 これは思想やイデオロギーというより、倫理の問題に近いと感じています。


 私は、声を荒らげて誰かを責めたいわけではありません。


 ただ、問いは投げかけたいのです。


・努力を求められ続けた世代が、最後まで報われなくていいのか


・世代間格差を「仕方ない」で済ませていいのか


・この構造が、次の世代にも再生産されないと言い切れるのか


 選挙とは、誰かに答えを委ねる行為であると同時に、


「自分は何を是とするのか」を自分自身に突きつけられる場でもあります。


 今回の衆院選で、


 あなたはこの問いに、どう向き合うでしょうか。


 個人的には社会保障を堅持し、弱者に優しい勢力に投票したいと思います。圧倒的に逆風ですが。

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