父親
先のとおり少女は歌の練習を再開します
その場に父親が現れます
そのシーン描写は以下
夜中の防音室
少女「あ〜あ〜あ〜〜」(簡単な歌を歌っている)
父親「“少女”?歌っているのか?」
少女「あ、お父・・・さん」
父親「良いんだ、だがまだまだだな」
そう言う父の顔は微笑んでいるようにも見えた
そういえば昔、母に聞いた事がある
幼い少女「なんであの人怒られてるのに笑ってるの?」
父親の友人でよく音楽談議をしてる人
その人に『まだまだだ』と言って2人で笑っている
母親「あれは怒っているんじゃ無いのよ」
少女「???でもまだまだって」
母親「お父さん上手い人にしか言わないからね」
少女「?」
母親「いつかわかるわ」
(もしかして?)
父親「もう一度歌って見なさい」
ピアノに座り演奏を始める父
それは小さな頃に大好きだった歌
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父親「声量が足りて無い、発声練習からだな」
少女「はい」
(それはわかってる。だから激励なの?)
もっと出来るからまだまだだと?
父親「もう遅い、そろそろ寝なさい」
少女「うん、あ、お父さん“妹”の歌が」
父親「聴いたのか?」
こくりとうなづいて
少女「楽しそうじゃないなって」
父親(小さく)「気付いたか」
少女「えっ?」
父親(普通の声に戻し)「妹の事は気にしなくていい、今は自分の歌に集中しなさい」
そう言って部屋を出ていく
これで少女は4年前の
ある日父親が妹の成長を褒め、少女に「まだまだだ」といったことで歌う事をやめてしまう
この時の言葉が誤解なのではないか?と思うようになっていく