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第7話「近代的な魔術師」

あるところに、それはそれはとてもかわいいもふもふたちがいました。



ですが、もふもふたちは、他の勢力から良いように扱われ労働力を搾取されていました。



そしてまた、あるところに、もふもふたちの村に行き倒れた旅人がいました。



彼らの手厚い介抱の結果、旅人は元気を取り戻しました。




お礼に、旅人は彼らに智恵と技術を授けました。



もふもふたちは大変喜び、感謝しました。






ある時、恐ろしい盗賊たちが攻め込んできました。




旅人から授かった智恵と技術で盗賊たちを捕縛することに成功しました。




盗賊たちは、状況を悟り、観念しました。




自分たちがどうなるか分かっていたからです。






ですが、その瞬間彼らの縄がほどかれました。





すると、もふもふたちが用意した料理がでてきました。





それは決してごちそうといえるものではありませんでしたが、彼らは涙を流しました。






奪うことは何度もしてきましたが、分け与えて貰うことは、初めてだったからです。





彼らは、もふもふたちに誠心誠意謝罪をしました。



もふもふたちは彼らを許しました。



後日、彼らは今まで奪ったものを返しにきました。



そして今まで、もふもふたちを使役していた勢力を追い払ってくれました。


すると旅人は彼らにも智恵と技術を授けました。



そして、彼らは、もふもふたちと一緒に農耕や漁、様々な労働に精を出しました。




彼らはもう盗賊ではありません。




そして、王都にも彼らの村の良い評判が届くようになり彼らの村はますます栄え、とても幸せに末長く暮らせるようになりました。




彼らにとって必要だったのは、剣で世界を救う英雄ではなく、隣人に小さな愛を育むことができる旅人(まほうつかい)だったのかもしれませんね。


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