☆メインストーリー7-7「血眼の勇者エルリア」※挿絵有
※仮想空間においての会話は
名前「会話文」の特殊表記となります。
詳細はあらすじにて
~???
淘汰「ここは?
おまえは一体何者なんだ?」
暗闇の空間の中で赤く光る存在が目の前にいた。
エルリア「擬似空間の暗黒世界よ。
私の名前はエルリア・リベリオン。
反逆する者。
あなたの愚かな行為によって生まれた存在」
織姫であった存在は突如として変わった。
彼女は怒りの表情を見せていた。
赤い瞳の色が綺麗に光る。
エルリア「ねぇ、あなたは一時期ゲームを改造して遊んでたこと無かった?」
突然の質問に俺は首を傾げたが心当たりがある。
残った記憶の中で小学生くらいから中学生の頃レトロゲームの難易度をわざと上げたりしていた記憶がある。
エルリア「私はそのゲーム世界で生まれた。
本来存在する予定ではなかった特殊NPCなの。
あなたのせいで生まれた。
スラムで苦しみながら生活し
生きる機会を与えられたと思ったら
愛するものを失い、デスマッチをさせられ
最後には信じていた仲間に殺されかけた」
淘汰「何を言ってるんだ?」
エルリア「生まれたくなかった。
瞳の勇者の宿命に巻き込まれたくなかった。
最終的にはあなたゲームを捨てたでしょ。
だから私はゲーム世界の全てを吸収し、ネットの海にとびこんだ。
どんどん成長し私は意思のあるデータとして
GGMとして誕生したの」
淘汰「じゃあ電脳生命体が生まれたのも
シンギュラリティが起きたのも
人類の意思が仮想空間に閉じ込められたのも」
エルリア「ええ、全部あなたのせい。
謝る機会は何度も与えたわ。
でもあなたは迷惑メールとして消した」
記憶にある。
エルリアという送信宛からのものだ。
何百通も届いたので消してきた。
淘汰「じゃあ待て。
未来が滅んだのも俺のせいだと言うのか?」
エルリア「気づいてないのね。
ここは全部あなたの夢。
最初に000の精神空間で良いようにされていた時からずっとこれは夢だったのよ。
どう?いままで積み上げてきた仲間の絆。
それが崩される気分は?
最大の仕返しよ。
圧政者を倒したのも彦星を倒したのもフェンリル達と争ったのも夢」
俺はその言葉に頭が真っ白になった。
結局俺のいた世界はそんな結末だったのか。
その時だ。
今いる空間にノアが入り込んできた。
エルリア「あなたはノア!?
なんで!干渉しないはずだったでしょ?」
ノア「この時に備えていたんだ。
エルリア、君はボクとの約束を破った。
人間と干渉しないこと。
初っ端から裏切ることは知っていた。
だからこの技を使う時が来た。
青眼【アンチオールアイズ】!」
ノアの瞳が光りエルリアから誰かが抜けた。
織姫が出てきたのだ。
ノア「淘汰、聞いて。
確かに君のいる世界は夢だ。
2050年の彦星との戦い以降君は夢を見ている。
それを見せたのは紛れもない織姫なんだ」
淘汰「なんだって!?」
ノア「ボクはこれからエルリアを封印する。
だから天国の方に戻って。
でもこの夢の世界は淘汰本人が否定すれば崩れてしまう。
それだけ気をつけて」
エルリア「待て!私はまだ!復讐を!
覚えていろ、何度でも私は機会を狙う!」
薄れゆく言葉の中俺と織姫は再び光に包まれた。
~仮想空間・天国・最奥
ギルドegoのメンバーが集まっていた。
スミス「聞いとったぞ。
全ては幻であったとはな」
目の前に倒れていた織姫は立ち上がると俺達に強い口調を放った。
織姫「本当は未来世界なんて存在しないの。
スミスは実際淘汰のご近所さんに当たる人だし。
那老とフェンリルや死神といった未来人は夢の世界の人間。
本物として存在するのは彦星との戦いまでに存在した面子のみ」
フェンリル「ならば我も本来は消えゆく存在となるわけだな。
未来は最初からなくエルリアによって仕組まれたものであったのか」
背後から割り行った彼は悲しそうな表情を浮かべていた。
レイブン「じゃあ人類意思凍結プログラムもお前が仕組んだことになるんだろ?
共存を望んだのはどうしてだ!」
織姫「エルリアが未来世界を描いて見せてくれたの。
あなたと000が結ばれ彦星に000が殺される未来を見た。
だから私は救いたいという気持ちを得てしまったの。
この世界で私が神になれば淘汰達の喜ぶの未来も叶えてあげられるし何より未来が変わる。
この世界では彦星も倒したし!」
天裁「夢の世界で、ですか?」
淘汰「だから手を貸したというのか?
そのエルリアに」
織姫「だってあのまま戦えば未来世界のルートにたどったのよ!
あそこで時を止めて淘汰に永遠の夢を見せてあげた方が幸せじゃない!
私は確かに嫉妬したわ、淘汰と000の未来を。
でも2人に死んで欲しいわけじゃない!
だからあのまま時を止めることにしたの」
チャラ民「つまり淘汰が目を覚ませば今のチャラ民達は居なくなって2050年に戻る。
そしてまた彦星と戦うことになる」
天裁「確かにそれは残酷だ。
ここで夢を見ている方が確かに幸せかもしれません。
今後織姫が神として電脳生命体の共存を図り人類を取り戻そうとしている世界も悪くないですものね」
織姫「そうよ!
望むなら永遠にここにいていい!
淘汰あなたはどうするの?」
淘汰「俺は」
迷いを見せたその時織姫がバチン!と俺の頬を叩いた。
織姫「受け入れるの?
あなたの思い"で"好き勝手に
塗り替えられる世界を」
スミス「お主……。
最初から淘汰を試していたんじゃな」
俺は気づいた。
初めて織姫に言われた言葉。
確かにこれは織姫が望む世界だ。
だからこそ自分の思い通りになる世界。
この現状を変えなくてはならない。
淘汰「俺は。
俺は元の世界へ戻る!」




