☆メインストーリー7-1「突入作戦」※挿絵有
※仮想空間においての会話は
名前「会話文」の特殊表記となります。
詳細はあらすじにて
~仮想空間・地獄 最終エリア
淘汰「今までの戦いの経験からか楽に来れたな」
ギルドegoはスミスを含め全員で仮想空間の地獄を突破しとある扉の前に立っていた。
事前の情報によりフェンリル達はこの先の天国にいる為会うことは無かった。
織姫「私も大分役に立ったでしょ?」
スミス「主にお前さんは戦闘面なにもしていないがな」
レイブン「そう言うなって。
織姫はチャラ民が把握しきれてなかったリミットオーバーの場所を見つけたんだ」
チャラ民「あはは、チャラ民方向音痴でごめん」
天裁「新たに手にした力のお陰もあり過去は最難関とよばれたここもあっさりとしたものになりましたね」
ぽち「わんわん!
肉食いてぇ!」
皆口々に話し始めていた。
リミットオーバーとは地獄の秘密エリアにある能力を底上げする場所だ。
覚える技はランダムで1回のみ習得可能でリミットオーバー技を使えるようになる。
つまりは必殺技だ。
000(ゼロ)「ねぇ淘汰。
この先には私を操った黒幕がいる」
淘汰「GGMか?」
000「それにMr.B。
そして何かもっと恐ろしい予感も」
震える彼女に対してじいさん。
ギルドegoのマスター、スミスが諭した。
スミス「でも行かねばならぬのじゃ。
わしも覚悟を決めた」
ノア『皆この扉を抜ければそこは天国。
しかしボクらにとってはここ以上の地獄だよ』
現実世界からのノアの声が響いた。
そうこの先にはフェンリルや瞳の勇者を名乗る者、そしてGGMがいる。
スミスの父であり、俺の未来の姿である那老。
彼が俺に託した鍵を見た。
その姿を織姫達も静かに見守る。
淘汰「これが最後の戦いになるな。
現状を変える!元の日常を取り戻す!決して諦めず!皆で大波を乗り越えよう!」
圧政者との戦いでのチャラ民との決意。
アクアリゾートでの天裁との約束。
異形化したレイブンとかわした誓い。
落ち込んだ織姫が踏み出すきっかけ。
それぞれ言葉に彼らは頷いた。
000も皆に合わせ頷き、ぽちも吠えた。
スミス「皆気を引き締めていくぞ!
覚悟は出来たか!?」
「おお!」
開かれたドアに次々と俺たちは乗り込んだ。
~仮想空間・天国
我は犬である。
世界に絶望した犬である。
飼い主は死にその仲間は仲間を売り、結局次から次へと死んで行った。
そんな彼らに絶望した。
フェンリル「人間は愚かだ。
だから我が支配せねばならぬ」
黒髪の少年に対し仮面の男が話しかけた。
Mr.B「気づいたと思いますが淘汰達が来ましたよ」
その様子を見た茶髪の女性と獣人も反応を示す。
ダンケルハイト「俺の弟チャラ民も来たか」
56(ごろ)「電脳村で57(ごしち)とどんなやりとりをしたのか答えを知りたいところだぞ」
津田「僕もそれ……」
Mr.B「勝敗は分かってるんですよね?」
青髪の青年はいつも通り無視されそのまま話を進められてしまう。
彼は影がとても薄い。
フェンリル「ああ。
だが最後くらいは直接やり合うのも悪くない」
~仮想空間・天国 最奥
GGM「淘汰……」
七色の天使の翼を身にまとった女性は微かに感じた彼の気配に反応したようだ。
~仮想空間・天国 入口
仮想空間の地獄は様々なフィールドが広がっていたが天国は雲の上の世界と言った形だ。
織姫「ここはGGMが統括する電脳生命体の墓場のような場所よ」
000「地上で戦闘不能のまま放置された電脳生命体は死に魂がここに来るんだよね」
チャラ民「一時期王国でその魂を集めていたことがあったけれどエネルギーの塊って印象だったなぁ、あんな感じで」
辺りを白い光を中心に放つ人影が奥へと進んでいく。
電脳生命体の魂だろうか。
スミス「そしてその魂は奥でリセットされ記憶が無い状態で元の体を作成され地上に戻る」
フェンリル「あそこにいるやつのようにな」
その声に振り返るとフェンリル達5人が集まっていた。
彼らは即座に襲う敵意はなく視線を言葉の為す先に促した。
天裁「あれは彦星!?
他にも多数の電脳生命体が……」
Mr.B「YES.
魂の循環は常に行われる。
その聖なる地がここ天国なのです」
フェンリル「さてここから進むにあたり
雌雄を決しようじゃないか。
人間と電脳生命体の支配権を」
すると辺りが光りはじめ、危険信号ワープという表示が出た。




