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【挿絵400枚】2055~ステータス0の亡者  作者: 烈火
第5章 改変地獄編
53/83

☆「改変地獄編」※挿絵有

※1 画像が見切れる場合はリロードをお願いします

※2 仮想空間においての会話は

名前「会話文」の特殊表記となります。

詳細はあらすじにて

~仮想空間・地獄 殲滅エリア


挿絵(By みてみん)


ここは名前の通りの地獄だ。

広がる荒野で次々に仲間達が消えていく。

トップ層のグループとはいえあまりにも奥へ弾き飛ばされ過ぎた。

暗殺ギルドの罠にもかかり20人がたった1人にまで減ってしまったのだ。

ここで蘇生出来なかったアバターは二度と仮想空間で使用できない。


数人の影人間に立ち向かう金髪の男。

彼は敵の武器を奪いながら立ち回る。

特徴的な戦い方だった。


ジャグリングのように武器を回し風切り音と共に敵を切り裂く。

その剣の軌道は寸分の狂いもなく敵の急所を捉え即死の表記と共に一体。

そしてまた一体と確実に倒していった。


そこには怒りの感情はあったが完全な理性で立ち回る。


時折空中で宙返りをするがそれすらも計算し的確に攻撃をかわす。

遠心力を用い投げられた剣は回転力を増し複数体を巻き込む。


操作するアバター自体が動きに耐えられず悲鳴をあげ肺が締められる感覚がした。

このラインを超えると厳しい。

しかしそう判断する直前。

周りに立つ敵はいなかった。


背後から男の声がした。


挿絵(By みてみん)


じゃも「あいつやりおったわ。

近寄れんと思ったが一人で敵を全員殺りおった」


振り返ると仲間達が遠くからこちらを覗いていた。

俺が所属しているギルドの連中だ。

助けに来てくれたのだろう。


薄桃色髪の少女が一人走りよってきた。


ロゼ「あんちゃん!」


目の前まで駆け寄ると息を切らし顔を下に向けていた。


アンス「仲間を全滅させてしまった。

俺は責任を取りこのギルドを抜ける。

電脳生命体による裁判を受けることになるからだ。

ここに迷惑はかけたくない」


ロゼ「私も行く。

あなたが行くなら。

いつもそうだったから」


アンス「いつも迷惑をかけて申し訳ない。

それに心配をかけ過ぎた」


その時だ。

不意に俺は違和感に気付いた。


これは一体何なんだ?


見たことの無い金髪の男が見えた。

と思ったら今度は視点が変わり体が勝手に動き俺の声が勝手に響く。


まるで映像を見せられているようだ。


それにこのロゼという少女の顔は幼なじみの神谷に酷似していた。


場面が切り替わった。



~仮想空間・ギルドハウスego


挿絵(By みてみん)


スミス「お前さんは罪を償いその姿となったのか。

しかも名までを失って」


赤い髪と髭で厳ついサングラスの男。

スミスと表記されたアバターに俺は少し驚きを感じた。

しかしそれとは別の感情を感じる。


それは暗く重い感情だった。

遠くに見える窓ガラスにはパンダの姿が映っていた。


???「暗殺ギルド時代に独善的に悪人をPKしすぎてしまった。

恨みを買った結果、一般ギルドの仲間を巻き込み全滅させてしまった。

その罪が重なりこの姿さ。

だが人間の姿でいるのを辞められてよかった。

人間は嫌いなんだ」


スミス「それで名前も失い、ステータスは固定され全て1」


挿絵(By みてみん)


今までの行為からの当然の結果だ。


むしろアバターを削除されなかったのは軽いのではないかと感じるだろう。

だがアバターは本人の人格に合わせ一体のみと決められ複数体作れず動物刑となったユーザーはアバターを作り直せない。

実質アバター削除より重い。


いつも付いてきてくれたロゼには迷惑ばかり本当に申し訳ない。

彼女はそれでも今も俺の背後に立っていた。


ロゼ「みんなは悪人だって言うよ。

でもあんちゃんはいつも正義の為に戦ってきた!」


その言葉を聞いたスミスはあご髭に手を当て俺を睨んでいた。


スミス「ならやり直す気は無いか?

自身の正義で戦ったと言った。

"その行動に自我があり責任をとるのなら一向に構わない、それをギルド全員で団結して解決する"

これがギルドegoの信条だ。

どうだ?その贖罪をわしと果たさないか?」


誰もいないギルドハウス。

確かegoと書かれた看板があった。


身寄りの無い俺らに声をかけたじいさん。

なるほどギルド勧誘ということか。


正直仮想空間に二度と立ち寄らないと考えていた俺であったがロゼの呼び止めで止まっていた。


積み上げてきたステータスも。

この世界における存在も失った。


残ったのは今まで行ってきた正義に対しての罵声のみであるかと思っていた。


だがそれを肯定するのか。

彼の語った信条は胸に響くものがあった。

これは俺に与えられた最後のチャンスかもしれない。


???「ならそのegoを正義としたい」


決意を胸に希望を出すと合わせるように背後から声がした。


ロゼ「私もあんちゃんと同じくやり直す」


どこまでもこいつは付いてくるのか。

しかしこちらに向ける瞳は真っ直ぐであり彼女もまた強い決意を秘めていた。


スミス「じゃあお前さん達は新たな名前をそれぞれ出すんじゃ。

少女もアバターを作り直す覚悟を」


???「俺は名前を淘汰された。

だから淘汰と名乗るつもりだ」


ロゼ「わたしはねこさん。

淘汰が動物なら私もそれに寄せるんだ」


挿絵(By みてみん)


これは俺の過去の記憶なのか。

パンダの姿で笹を咥えたアバター淘汰。


そして眼鏡をかけた少女ねこさん。

幼なじみの神谷。

今は000(ゼロ)となった彼女の過去のアバター名だ。


それをはっきりと認知した時に俺の意識は再び揺らぎ始め光を受けた。

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