表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【挿絵400枚】2055~ステータス0の亡者  作者: 烈火
プロローグ
3/83

☆導入部分2 ※挿絵有

ピーピーピー


聞き慣れた音色だ。


もはや体は覚えているようで、無意識に音を出す目覚ましを叩いた。


目を開ける。


挿絵(By みてみん)


「じーっ」


目を閉じる。


誰かいたような気がした。


おかしい、知らないやつがいる。


夢だ。


目を合わせるのは気まずい。

どうするか?


バチン!


急に程よい痛さのビンタが頬にあたった。


「痛った!

何すんだよ!」


「あら、起きてたの」


「いや、一度目開けてただろ!」


聞こえた声は独特な声だった。


鼻声で酒焼けしたようなしかし女性らしさはある声。


ひりひりした頬を抑えながら、ベッドから足を出して座る。


「何よあんた、誘ってんの?」


「随分下品な奴だな」


挿絵(By みてみん)


俺は悪態をつきながら睨みつけた。


目に入ったのは声にしてはかなり幼い見た目の女だった。


黒髪の二つ結びで、紫の変わった服を着ている。

ヘの字の口、上がった眉尻。

まさに不機嫌そうな表情だ。


誰だろうか、見たことあるような気がする。


しかし思い出せない。


挿絵(By みてみん)


「お前、誰だ?」


俺はつい口走った。


その女は俺の顔を覗うようにじろじろ見る。


まるで動物を見るかのようで不愉快だ。


「呆けたの?

まさか1900年代生まれ?」


「まさか、俺は2034年生まれだ。

来年で17歳になる」


「え?

それだとあんた、来年22歳になるはずだけど」


「はぁ?」


「だって今年は2055年よ」


俺は素っ頓狂な発言に呆れ果てた。


にわかには信じがたいが彼女に渡された携帯端末を見る。


挿絵(By みてみん)


【2055年7月7日】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ