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【挿絵400枚】2055~ステータス0の亡者  作者: 烈火
第2章 圧政者 チャラ民
18/83

☆メインストーリー2-5 「二つの城」※挿絵有

~仮想空間・電脳城


挿絵(By みてみん)


そこには三人の電脳生命体がいた。


銀閣「一体どういうつもりや!?

1945年、人類は核を使ったという大罪。

それを100年かけても反省しなかった。

だから2045年にシンギュラリティを起こした。

大罪を犯した人間共を支配したんや!」


銀髪の狐女は激昂した。

目の前に大きな生命維持装置に入った男。

電脳生命体の王彦星に対してだ。


彼は機械による声帯で反応した。


彦星『人間はその自らの大罪により滅ぶべきと考えました。

私は電脳生命体GMの神、GGMとは違います。

【この地球という星の存続の為に人類を制す】

とは考えていません。

【人類を滅ぼす事】に重点を置いています』


金閣「銀、忘れたか?

うちらは人類を見限った」


銀閣「せやけどさ!

電脳生命体も人間に近い考えを学習しとる!

いつまでも好き勝手して文句がないと思うたら大間違いや!」


金と銀の狐。

この二人は彦星の直属の部下である。

しかし今とある判断に揺れていた。


人類唯一の生き残りである淘汰。

その彼に人工衛星型兵器ラグナロクを使用した。

電脳生命体が【人類を悪】と判断したきっかけ。

核エネルギーの使用であった。


彦星は咳き込み始めた。


「!?」


金閣と銀閣が目を見張った。

彼の口から血が垂れていたのだ。

しかし彼は元の声帯で無理やり声を発し始めた。


彦星「僕には残された時間はないんだ」


金閣「無理に喋らんでええ。

過去の淘汰が放った断末魔の一撃【(あかいろ)(やいば)】の傷で死にかけな事は知っとる。

だから全てのリソースを割き生命維持装置を使い、5年間彦星様はなんとか生き延びてきた」


彦星「未来は君達に譲る。

汚れ役は僕が引き受ける。

最後の人類である淘汰の抹殺。

裏切り者の000(ゼロ)への報復。

最大の敵、未来淘汰。

それらをこれからGMの平和基盤を作る君達にやらせたくはない」


金と銀の狐は無言となった。




~仮想空間・天空城門


目の前には大きな門がそびえ立っていた。

夕焼け色に染まっている。


そこに淘汰達は立っていた。


一日に起きたことが多過ぎて、まだ一日も経っていないのかと感じ始めていた。


織姫「開けゴマかしら?」


挿絵(By みてみん)


淘汰「ん?」


織姫「開け方よ」


仮想空間の変わった仕様で会話は文字として視認できる。

視界に酔狂な言葉が表示されその主を見る。

幼い見た目だが実際は大人の織姫。

その背後にはホログラムで表示された二人組。

スミスのじいさんとサポートAIノア。


ノア『罠があるか一応確認しておくね。

後開け方についてもハッキングしてみる』


へぇ意外と便利な機能を持ってるんだな。


静かな間が生まれ俺はため息をつく。

ここまで来るのに変な敵に絡まれて疲れた。

ぼーっとしてるとじいさんの声がした。


スミス『ところで淘汰。

わしらと通信が途絶えた間の話じゃが

──000とコンタクトはあったか?

渡された天使の輪の力の仕様。

多用は出来ないが000と会話できると聞いた』


淘汰「変なパンダの敵に絡まれた時使ったよ。

クイズに間違えたら即死とかいう状況で助けてくれた」


初耳なのか珍しく織姫が驚いた表情で振り返った。

そうか情報共有出来てなかったな。


一言何か言われるのを覚悟すると

思った反応とは違かった。


織姫「感謝の言葉は言った?」


淘汰「ん?」


織姫「000によ。

彦星の攻撃から私達を守ったのよ?

そういうとこしっかりしないと」


色々手一杯で忘れてしまっていた。

また話す機会があったら伝えなければ。


織姫は顔をそらしながら一言付け足した。


織姫「それと私が感謝してた。

って次コンタクト取れた時には伝えて」


淘汰「お前……」


電脳生命体と聞いていたが人間以上に人間らしさを感じる。


不思議とその言葉に既視感を感じ、該当する記憶を思い出そうとした時だ。

水音が聞こえた。


織姫「くそ犬、そこは電信柱じゃないわよ!」


ぽちがまたマーキングしていた。

こいつ意思疎通できても本当に犬だな。


そんな茶番もノアの一言で終わった。


ノア『分かった!

それスライド式だよ!』


スミス『ありがち過ぎんか!?』


その言葉どうやら本当であった。

目の前の扉が勝手に横にズレた。


一瞬ノアがしたのかと思ったがどうやら違う。

目の前に立っていたのは門を開けた者。

青い髪の少女であった。


ふと目が合う。


挿絵(By みてみん)


少女の目をよく見ると涙が溜まっていた。


チャラ民「な、なっちじゃないか!?

いやこの仮想空間だと淘汰だね!

まさか淘汰が来るなんて!」


織姫「あんたチャラ民!?

淘汰の幼なじみじゃない!」


するとチャラ民は織姫に露骨に嫌な顔をした。

仲悪いのか?


チャラ民。

その名前は天空城までの道中で織姫から聞いた。

【仮想空間組織ego】

俺が記憶を失う前所属していたギルド。

その仲間らしい。


涙で濡れた瞳を輝かせるチャラ民。


チャラ民「戻ってきたんだね!

生きて帰ってきてくれた!

それだけで嬉しいよ!」




~仮想空間・天空都市スカイキャッスル


チャラ民「実は【(あかいろ)騎士団】っていうこの仮想空間最大のギルドに所属してるんだ!

んでチャラ民はさっきまで門番してて。

そこに懐かしい声が聞こえたと思ったら淘汰だった!」


先程の幼なじみは距離を詰め、キンキンする声でマシンガントークを始めた。

一人称を自分の名前で呼んだり結構変わった感じ。


街にいる人は皆和やかな表情で眺めていた。

ちょっと恥ずかしい。


現在どういう状況かというと

泊まる宿の話をした結果彼女の家まで案内してくれている。


仮想空間の記憶が飛んだせいでしばらく誰か分からなかった。


俺には男女二人の幼なじみがいた。

女子の幼なじみ、神谷の正体が000(ゼロ)。

んで速水という男子の幼なじみが……。


挿絵(By みてみん)


淘汰「ちょ待て、お前男!?」


チャラ民「え?そだよ」


織姫「ネカマに騙されてる」


織姫の呟きに戦慄が走る。


目の前に居た女の子に見える人物の正体。

それは長身の友人。

確かに真ん中分けの髪型に面影はある。


人って怖いな。


何か凄まじい闇を感じた。

触れないでおくとチャラ民が適当な会話を続けた。

余程こいつとは仲が良かったんだな。

しかも予想以上に喋る。


000に改ざんされた記憶では無口だった。


チャラ民が一人会話に夢中になってる中、じいさんが赤文字で言葉を俺にかけた。


スミス『これは秘密チャットじゃ。

またわしやノアの姿はチャラ民を含めた現地民からは見えん。

混乱を避けるための処置として考えた。

さて妙な気がする。

この街は【電脳生命体GM】の気配を察知できない。

【猩騎士団】について過去の情報じゃが自警団に近い役割があった。

わしらのような部外者を何事もなく通すのは怪しい。

念の為にお前さん達の武器を送っておいた。

緊急時に使っとくれ』


その言葉は織姫にも届いてるようでアイコンタクトをしてきた。


笑顔で話しかけてくるチャラ民の表情に曇りは感じない、だが彼を疑わないといけないのか?


不意に元気な声が響く。


チャラ民「ぽち、しーしーしてるね!」


!?


気が付くと建物にぽちがまたマーキングしている。

思わず俺は声を発した。


淘汰「いいのかチャラ民!?」


チャラ民「あはは大丈夫大丈夫!

ここはチャラ民の家だし!」


悪い気がしたのですぐにぽちを抱きかかえ

「ダメだ」と注意した。

しかし尻尾を振り興奮し理解してると思えない。


一呼吸を置き視線を上げると目に入ったのは


挿絵(By みてみん)


立派な豪邸であった。

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