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089「成長ボス討伐記録」

 討伐記録の豪華版。


 どうぞ。

ガルクスヴェイザー・ダヴィルゲイズ

(ジュエルスレイヤー・ニンジャマンティス)


レイドスピード:無属性

特性:迷彩・幻惑、「飛刃斬撃」



 素早い攻撃と飛ぶ斬撃を得意とするボス種族「ニンジャマンティス」をベースに作られた、奈落の改造成長ボス。追加能力として迷彩・幻惑能力を手に入れ、「どこから攻撃が来るか分からないうえに、すぐに移動して首を狩りに来る」という無理ゲー系ニンジャスタイルの怪物になった。


 妹であるルクが何者かに「下げ渡される」ことを悟っており、その未来を防ぐためにレベルアップのため派遣されてきた初心者を虐殺。数百を殺したことで急激にレベルアップを遂げるが、そこまで強化はされていない。


 存在に気付かれ、しかも攻撃を見切るとんでもない初心者に出会ってしまい、時間稼ぎをされたうえでやべーやつが来たことで積み、その役割を引き継がれる形で死亡。






オーゼルク・エイニーノト

(ネビュラサフィーア)


カタストロフィーキャスター(闇・火属性)・カーニバルファング

特性:摂食による強化、極大威力広範囲魔法攻撃、生命エネルギー略奪



 高速飛行から魔法攻撃や爪・牙による残虐な攻撃を行う「ドラグサフィーア」をベースにして作られた奈落の改造成長ボス。属性を「水・風」から「闇・火」に変更、魔法適性が大幅に上がり、生命エネルギーを奪う霧を展開する力を手に入れた。そんなこんなで「毒性の雲を纏い、超威力の魔法を撃ち出す度し難く残虐(たべるのだいすき)なトンボ」が誕生。あからさまにヤバい。


 ふらふら外出してはお姉ちゃんに怒られたり焼き肉をつまみ食いしたりと遊んでおり、それだけでステータス補正がかかる仕様だったこともあって異常強化。村ひとつを丸焦げにしたりもしたが、料理とか知らないからしょうがない。優しいお姉さんに服を見立ててもらったりしたが、あっさり裏切って逃げ、ディーロの手持ちの食糧を全部食べていったり立場をさらに悪くしたりゼルのごちそうを半分以上食い散らかしたりとクッソ迷惑なことをしていた。


 山頂で挑んでくるやつを待っていたが、お姉ちゃんが「あの子は殺させない!」と頑張っていたので一人しか来なかった。その一人が抜け穴中の抜け穴みたいな技を使いまくり、まさかの耐性不足で負けて死亡。わがまま勝手に過ごしていたが、それがどうにもならない環境に叩き込まれての圧殺であった。



〈フォールン・ゼニス〉


 空間をねじ曲げ、恒星の表面で起きる反応を相手にぶつける大技。光属性。事前にガイドビーコンを撃ちこむ必要がある。四か所まで同時展開可能。ガイドビーコンの位置によっては範囲拡大もできる。


 極大威力で強敵を確実に倒すための特技。




〈妖星滅流オーゼルク〉


 黒い微粒子をばら撒き、吸い込んだものからHP・MPを吸収する。吸収率は著しく低いがダメージは甚大で、微粒子のせいで健康を害して死ぬものも多い。硫酸混じりのスモッグみたいな感じ……死ぬに決まってる。


 自動回復を封じるための特技。発動キーが要らず、自動展開できる。




〈グランドネビュラ〉


 闇属性のエネルギーを雲のように固め、内部にいるものにHPの20パーセント+5000のダメージを与える。HP数値が高いとそこまでの脅威でもない。自動回復持ちが相手だとちょっと分が悪い。


 次に撃つ魔法へのつなぎとして使うが、粉塵爆発とかは起こさず、エネルギーは自然に拡散して消える贅沢仕様。ここでちょっとした変換ができればもっと凶悪で、ユキカを瞬殺できていたかも。




戦火(いくさび)


 プレイヤーにも使える火属性単発妖術。着弾したあと激しく燃え盛る焼夷弾みたいな術で、環境を破壊してでも敵をあぶりだしたいときに使う。火・魔法適性の高さによって威力がとんでもないことになり、条件が整えば一発でヘクタール単位が消し飛ぶ。



 ◇



思考:極大エネルギー集中の前兆を確認。排除を提案。


承認:承認しない。単純な力技よりも、内部からの崩壊を目標に設定する。


情報要求:

――排除対象の極大エネルギーがこちらと目標を一にする可能性が浮上。エネルギー波長が近しいものであるため、理論上融合可能であることを確認。


意見:コア・プロセッサ全体を凝縮、思考・肉体制御代替システムの作成を提案。コア・プロセッサのコピー品を作成することを提案。


思考:必要リソース充填完了。


承認:承認。


意見:骸化した成長ボス討伐報酬装備を発見、魂による選定システムをダウンロード。


思考:色彩調整の必要あり。


意見:最大限の色調整機能を稼働。通常眼球色覚・五十通りの生物パターンにおいて異状なきことを確認。


承認:魂魄機能異常の補填を承認。


承認:これ以後の因果改変において、必要性の審議を毎度実施することを決定。

 さらっととんでもないことをしようとしてるけど、できるから仕方ない。


思考さん:おもに伝達役、かなりのビビり。「オーゼルクこれヤバい、表に出しちゃダメ!」とか言ってたけどあっさりやられたので立場なさそう……。前例のときには役立ったけど、遊生人がいる今はあんましあてにならない。


承認さん:決定権限を持っている。この人が許可しないと始まらない長ポジション。こいつ自ら提案することは「ちょっと整理しようか?」みたいなまとめであることが多い。たまにバグが起こるが、誰もそれに気付いていない……ハザードいれるとかばかかおまえ、おうてかかってるぞぉ……


意見さん:暴走気味なアイデアマン。すぐ「やってみましょうよ!」と言うが上司にばっさり切られる。でもまったく自重しないポジティブじゃなくてお花畑。


思考さん:いつも頑張っている中間管理職。そのわりには空気になりやすく、いるはずなのに役割を取られてぜんぜん登場できなかったりする。


情報要求さん:データベース的役割。みんなが共有してるはずの情報を知らないとかいうアホがいるので解説してあげている。アホにも優しいせいかハッキングに気付かなくて警告さんに殴られた。いまだガバセキュリティー、いい加減にしろよてめー。


警告さん:システム内でヤバいことが起きてると目覚める……けど、ずいぶん長いこと寝てるお寝坊さん。この人が起きたらいけない、というスタンスでみんな仕事中。情報データベースを盗まれたことを根に持っているが、回収できなかったことで今も悪夢を見ている。


発話さん:「ヒト」と会話するときのシステム音声担当。美声を披露したくてうずうずしているはずなのだが、千年近く出番がなくていじけている。声だけしか存在しないがかわいい。自分のアバターを作りたかったが承認さんにぶっ殺されそうになって諦めた……はずが、ときたま声質を人間や化身にインストールしている模様。やめろばか。

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