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俺だけが神速の異世界で  作者: apple_pie
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黄金の剣と終幕

誠「いくぞ…!」


俺は足に力を入れて、賢者に向かって飛びかかると賢者は光の剣を重ねた。すると剣は赤色に変色した。


賢者1「そろそろ…」


賢者2「儂らも…」


賢者3「本気でいこうかの…!」


そう言うと賢者は赤い剣を地面に勢いよく叩きつけた。すると地面は音を立てながら割れ、俺は吹き付ける風に飛ばされてしまった。


賢者1「どうだ…」


賢者2「空中では…」


賢者3「身動きできまい!」


誠「そいつはどうかな…!」


俺は空中で体を回転させ、転移魔法で賢者の頭上すれすれに転移した。そしてそのまま縦に賢者の体を斬った。


誠「ギアブレイク…!」


着地した俺は間髪いれずにギアブレイクを使い、賢者の胸を横に斬った。すると賢者は唸りながら粉々に散ってしまった。


誠「…案外楽勝だったな。」


千夏「誠さん!やりましたね!」


誠「おう…!?」


俺は千夏に抱きつかれた、かと思うと目の前には俺の背中が見えていた。どうやら首が取れているみたいだった。


ベル「ま、誠さん!?」


アルス「い、一体何が…?」


女神「と、とりあえず生き返らせないと…!」


そんな会話は俺には届かず、意識は完全になくなっていた。そして俺はいつも通りよく分からない空間で目を覚ました。


女神(小)「お久しぶりですね~。」


誠「お、おう…。」


女神(小)「それにしても、ダンジョン全攻略おめでとうございます!」


誠「攻略できたのか…?俺死んだんじゃ…てか、俺どうやって死んだんだ?」


女神(小)「じゃあこれを見てください。」


そう言うと女神(小)は俺の前に映像を出した。そこには俺がギアブレイクを放ったところが映っていた。かっこいい…。


誠「ん…?なんだこれ…?」


よく見ると俺の首筋に薄く細い線が入っていた。この線が何か女神(小)に聞いてみると、なんと賢者の剣だと言う。


誠「う、嘘だろ…!?」


女神(小)「本当ですよ~。」


誠「ほとんど目視できないって…」


俺は賢者に感心するのと同時に、意識が少しずつ飛んでいっていることに気づいた。どうやら女神が生き返らせてくれているようだった。


女神(小)「あ…もう行っちゃうんですか?」


誠「まあな…!?」


俺は女神(小)に突然飛び付かれ、一瞬思考が停止してしまった。そしてやっと思考が追いつき、俺は簡単な質問を投げつけた。


誠「い、一体何を…!?」


女神(小)「…だって、もしかしたらもう会えなくなるかもって思ったから…。」


誠「そ、そういうことか…。」


女神(小)の目には涙が浮かんでいた。本当にそう思っているのだろう。俺は女神(小)の涙を手で拭き取り、


誠「心配しなくても大丈夫だよ。魔物に殺されなくても仲間に殺されるだろうからさ。」


女神(小)「それは…どうなんですか…?」


誠「それに…」


俺は右手を女神(小)の頭に乗せて、優しく撫でた。すると女神(小)は少し驚いた顔をして、俺の顔を見つめた。


誠「死ねば可愛い女の子に会えるんだ。それなら俺はいくらでも死ぬよ。」


女神(小)「…うんっ…!」


俺は女神(小)に強く抱かれる感覚と共に意識を失った。目を覚ますと俺は闘技場の崩れた地面の上で横たわっていた。


アイラ「大丈夫か…?」


誠「お、おう…。」


セナ「立てる…?」


誠「大丈夫だ…よっと。」


俺は手をついて立ち上がり、声をあげながら背を伸ばした。そして皆の方を向き直り、笑顔を向けた。


誠「よし!帰るか!」


剣聖「…だね。」


俺達は転移魔法でギルドに向かった。 ギルドに着くとリディとグロウル、そして沢山の冒険者が待っていた。


グロウル「待ってましたよ誠さん!」


リディ「やりましたね!」


誠「おう!」


リディ「早速ですがこちらをどうぞ!」


リディは手に持っていた小さな鍵を俺に手渡した。受け取った俺は少し興奮しながら黄金色の剣を閉じるケースに近づいた。


誠「ようやくだな…!」


ガチャという音と共にケースはゆっくりと開いた。そして俺は開いたケースの中から黄金色の剣を手に取った。


誠「やったぞ…やったぞ!!」


俺は剣を天井に向けて掲げた。すると来ていた冒険者達が俺の声に呼応するように叫び返してきた。


リディ「それにしても…まさか本当に成し遂げるとは思いませんでしたよ。」


誠「言っただろ?攻略してみせるって。」


俺はそう言いながら剣を見つめ、やり遂げたことを目に焼き付けた。よく見ると剣の腹に退魔の剣と彫られていることに気づいた。


誠「退魔…ね…。」


俺は悪い笑みを浮かべながらグロウルに近づいた。そして見せびらかすようにグロウルに剣を近づけた。


誠「なあグロウル見てくれよ!すげえかっこよくね!?」


グロウル「そ、そうですね…って熱い熱い熱い!!ちょ…それ以上近づけないでください!」


誠「なんでだよ、ほらよく見てくれって!」


グロウル「わ、わかりましたから…!ちょっと離れてください!」


こうして最後まで笑いの絶えないまま、俺は一日を終えようとしていた。もう見慣れてしまった天井を見ながら俺は思った、突然の異世界だったけど本当に楽しかったと。

ありがとうございました。

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