グロテスクと材料
遅くなってすみませんでした。
グロウル「…私忙しいんですよ…。」
誠「知ってる。」
グロウル「なら来ないでくださいよ…。」
セナ「今日は誠のせいじゃない…。」
女神「すみません…わたしです…。」
グロウル「いや誰のせいとかじゃなくてですね…というか誰ですか…?」
ベル「新しく仲間になった女神さんです。」
グロウル「本名ですかそれ…?」
誠「…はあ…。」
話が進まないことに呆れを感じつつあった俺は、ため息をついたあと魔物を生み出す場所に歩み寄った。
グロウル「あっ…ちょ、ちょっと!」
誠「なんだよ…?」
グロウル「もしまた前みたいになったらどうするんですか!?」
剣聖「その時はその時でしょ。」
アイラ「なんとかなるっしょ。」
グロウル「そんな楽観的な…!」
誠「大丈夫だって。」
そう言いながら俺は女神の髪の毛を一本摘まみ、勢いよく引き抜いた。女神は声をあげると不思議そうに俺を見た。
女神「な、なんですか急に…!?」
誠「魔物の材料みたいなものだから気にするな。」
女神「なんで私の髪の毛なんですか!?」
誠「復活魔法が得意な女神の一部を材料にすれば復活魔法特化の武器を創れるだろ?」
女神「な、なるほど…?」
アルス「いいんですか?」
誠「なにがだ?」
千夏「女神さんの分身ができちゃうんじゃないですか?」
誠「それをブチ殺すんじゃん!」
ベル「目輝いてますよ…?」
グロウル「あの、私仕事に戻るので…これで…。」
誠「おう、突然悪かったな。」
グロウル「本当ですよ…。」
グロウルはため息まじりにそう言ったあと、顔を落としたままトボトボと何処かへ歩いて行ってしまった。
誠「…さて!さっさと始めますか。」
女神「ですね!」
ベル「頑張りましょう!」
誠「じゃあいくぞ…!」
俺は女神の髪の毛を使い、魔物を産み出した。その魔物は段々と大きくなり、女神と同じような人形になった。
女神(?)「フフ…。」
女神「す、凄いです!私と瓜二つですよ!」
誠「そうだな!じゃあ殺すか!」
女神「え…あ…」
大変申し訳ありません。現在相応しくない描写が続いております。暫くお花畑と軽快な音楽を想像しやがれください。
誠「…ふぅ、こんなもんかな。」
女神(?)「う…うぅ…。」
大変申し訳ありま以下略。女神(?)を完璧に倒しきると、女神(?)は粉々になり赤い何かが地面に落ちた。
アルス「な、なんでしょう…あれ…。」
剣聖「なんか…グロテスクじゃない…?」
アイラ「誠…拾ってきてくれよ…。」
誠「お、俺か!?」
セナ「誠が倒した…。」
誠「わ、わかったよ…。」
俺は地面に落ちた赤い何かに近づき、目を凝らしてそれを見た。それは充血しきった目玉だった。おそらくしなくても女神(?)のだろう。
誠「うぇぇ…生暖かいぞ…。」
ベル「こ、こっち来ないでくださいよ…!」
女神「き、汚いですよ…!」
誠「汚いってほぼお前の目玉だからな!」
アイラ「確かに…。」
アルス「ぶ、武器創りに行きましょうよ!ああ…こっち来なくていいですって!」
グロテスクな目玉で盛り上がったあと、皆は家に、俺と女神は武器を創りにゲンナイさんのところに向かった。扉を開けると相変わらずそこは、暑苦しい空間が広がっていた。
ゲンナイ「お?久々じゃねぇか!何しに来た?」
誠「その、武器を創ってほしいんですけど…。」
ゲンナイ「素材は…なんだこれ…目玉か?」
女神「な、なるべく可愛い武器をお願いします…。」
ゲンナイ「可愛いってお前…無茶言うんじゃねぇよ…。」
女神「そ、そこをなんとか…!」
ゲンナイ「まあ頑張ってみるけどよぉ…。」
その後俺達は一度外に出て時間を潰したあと、もう一度ゲンナイさんのところに向かった。が、ゲンナイさんは浮かない顔をしていた。
ゲンナイ「…これが限界だ…。」
誠「……。」
女神「……。」
ゲンナイさんは血管のような物が螺旋状になり、その一番上に目玉が付いている杖を持っていた。可愛いとは程遠いぞ…。
女神「誠さん…。」
誠「なんだ…?」
女神「武器屋寄って行きましょう…。」
誠「了解…。」




