女神の武器と病気
カオスになりました。すみません。
女神の復活魔法の実験台としてサラッと殺され無事(?)生き返った俺は、夜まで時間をどう潰すか椅子に座り皆と考えていた。
誠「どうするかな…。」
アイラ「昼寝でいいんじゃない?」
セナ「私もそう思う…。」
アルス「もったいなくないですか…?」
ベル「せっかく女神さんが仲間になったんですし、女神さんのために何かしてあげましょうよ!」
女神「え?そ、そんな…いいですよ。」
誠「だそうだ、昼寝するか。」
俺は考えるのをやめて椅子から立ち上がり、自分の部屋に向かおうとした。しかし女神に回り込まれてしまった!
女神「う、嘘です!嘘ですから!」
誠「ひ、必死だな…。」
俺は女神に背中を押されながら、さっきまで座っていた椅子に再び座った。そしてまた何をしようか考え始めた。
誠「はあ…なにするかな…。」
千夏「思い付きませんね…。」
誠「何かヒントがあればな…。」
剣聖「じゃあ誠はゲームで新しく加わった女キャラにまずなにする?」
誠「ん?セクハラ?」
剣聖「ああ…最低だなお前…。」
誠「ありがとう。」
このまま何もヒントを得られないままでは流石にまずいので、俺は一度女神を凝視した。足りないものが無いか見るためだ。それがわかれば買いに行けばいい。俺天才。
誠「ジーー…。」
女神「え、えっと…なんでしょう…?」
誠「愛嬌…優しさ…萌え…可愛気…金で買えないものばかりだな…。」
女神「バカにしてます?」
誠「…ハッ!武器持ってないじゃん!」
女神「無視しないでくれません?」
誠「そうと決まれば早速買いに行こう!」
女神「あの…。」
という訳で俺達は武器屋に向かうことにした。向かう途中何度か女神に問い詰められたが、華麗に避けつつ無事に着くことができた。
誠「さて、まず女神の装備できる武器ってなんなんだ?」
アルス「魔法使いみたいなものですし無難に杖じゃないですか?」
誠「なるほどな…じゃあこれとかどうだ?」
俺はそう言いながら近くの箱に入っていた、釘付きバットを手に取り女神に渡した。すると女神は喜びの表情を浮かべ、俺に近づいてきた。
女神「ありがとうございます!誠さん!早速素振りしてみますね!」
誠「あ、ちょっと危ないから外で…」
女神「よっ!」
店員「お、お客様!?お客様!?」
俺は武器屋の床に倒れ伏せ、顔から大量の血を流しながら意識を失った。そして俺は天国で目を覚ました。
女神(小)「あれー?お兄さんまた死んじゃったの?」
誠「うん…君の先輩おっかないね…。」
女神(小)「先輩に何されたの…?」
そう言いながら女神(小)は自分の前に映像を映し出した。そこには俺が女神に撲殺されるまでの一部始終が映っていた。
誠「ね?おっかないでしょ?」
女神(小)「うーん…お兄さんの方がおっかないと思うな…。」
誠「いやいやそんなことない…って今なんと!?」
女神(小)「ん?なにが?」
誠「俺のことなんて…!?」
女神(小)「お兄さん?」
誠「……。」
女神(小)「あ、あれ!?お兄さん!?大丈夫!?き…気絶してる…!?」
誠「…はっ!?あ、危うく萌え死ぬところだった…。」
俺は冷や汗を流し息を荒くしながら前を向いた。小さい美少女からのお兄さん攻撃…恐ろしい…恐ろしすぎる…。
女神(小)「お兄さん…大丈夫?」
誠「ああ、こういう病気だから大丈夫だよ…。」
女神(小)「本当に大丈夫…?」




