疲れと館
事情があって短くなりました。すみません。
誠「はあ…はあ…。」
俺は千夏に襲われたせいで疲れきった体を、頑張って玄関に運んでいた。息切れしながら玄関の扉を開けると、皆が待ちくたびれた顔で待っていた。
ベル「あ、誠さん遅いですよ!」
アイラ「女の子待たせるとかよくないぞ。」
誠「悪い…。」
千夏「誠さん、速く行かないと日が暮れちゃいますよ!」
誠「お前…誰のせいだと思ってやがる…。」
俺は千夏を睨みながらそう言ったあと、皆を連れてギルドに向かった。飯を食べて準備が完了した俺達はクルールの馬車乗り場に向かった。
誠「えーっと…俺達が乗る馬車は…っと。」
セナ「これ…。」
誠「おっ本当だ。」
俺達は馬車に乗り、小一時間揺られてダンジョンについた。正直なところ車がないのがこの世界の悩みだな…。
誠「…まだ着かないのか…?」
アルス「そろそろだと思いたいですね…。」
剣聖「腰痛くなってきた…。」
長時間の馬車に疲れを感じていると、突然馬車が止まった。やっと着いたかと思いながら馬車を降りると、そこには薄気味悪い館が建っていた。
誠「…これが…ダンジョン…?」
ベル「ダンジョンというか…お化け屋敷みたいですね…。」
アイラ「ここ…入るのか…?」
剣聖「行くしかないんじゃない…?」
アルス「うう…。」
俺達は謎の館にゆっくりと近づいた。遠目から見るとわからなかったが、館の付近には汚れた人形がたくさん置かれていた。
誠「冗談だろ…。」
千夏「不気味ですね…。」
セナ「……。」
ベル「セナちゃん怖くないの…?」
セナ「…怖い…。」
誠「(無表情だから読み取れない…!!)」
俺は自分を含めた頼りないパーティに、嫌気を指しながら館の扉を開けた。中はかなり暗かった。扉を閉じれば、真っ暗になってしまうかもしれないくらいだ。
誠「怖ええ…。」
ベル「ですね…。」
俺が一歩前に出ると、扉が音を立てて勢いよく閉まった。その音と同時に皆の悲鳴が辺りに響き渡った。
誠「皆!?大丈夫か!?」
大きな声で聞いたが、皆からの返事はなかった。一人取り残された俺は泣きそうになっていた。すると突然、壁にかけられていた蝋燭に青い炎がついた。
誠「ひいぃっ!?」
その蝋燭は俺を導くかのように次々とついていった。恐怖のあまり暫く動けずにいると、耳元で「おいで…。」と聞こえた。
誠「……。」
俺は生唾を飲み込み黙り混みながら先へと進んだ。蝋燭がついたとはいえ、まだまだ道は暗いままだ。行きたくない…行きたくないなあ…。




