退屈とカジノ
事情があって短くなりました。すみません。
アイラ「……。」
剣聖「……。」
アイラと剣聖はゲッソリとした表情でソファーにもたれかかっている。俺のプレイが相当効いたんだろう。可哀想に。
ベル「あ、誠さん今日は何するんですか?」
誠「そういえば決めてなかったな…。」
アルス「ダンジョンは昨日行きましたしね…。」
セナ「ギルドで決めればいいと思う…。」
セナはお腹を抑えながらそう言った。どうやらお腹が空いてしまったらしい。俺も正直お腹が空いたし、セナの言うとおりギルドで考えるとするかな。
誠「じゃあギルドに行くか。お腹空いたもんな、セナ?」
セナ「うん…お腹空いた…。」
誠「よし、じゃあ行くか。」
ギルドに入るとリディとグロウルが、入り口の近くの席で語り合っていた。俺達はその席に座りリディに飯を注文した。
リディ「アイラさんと剣聖さんは何にしますか?」
アイラ「…なんでもいい…。」
剣聖「…私も…。」
リディ「わ、わかりました…。」
剣聖「うん…よろしく…。」
リディ「誠さん…何があったんですか…?」
誠「え…?なんで俺?もしかして疑ってる…?」
リディ「まあ…誠さんしかいないかと…。」
誠「…ご名答。」
リディ「やっぱりですか…。」
そんな会話をしたあと、リディは注文されたものを持ってきた。俺がそれを受け取り食べていると、横からグロウルが話しかけてきた。
グロウル「そういえば今日は何する予定なんですか?」
誠「ん?んー、特に決めてないんだよな…。」
グロウル「なら私のお店に来ませんか?」
ベル「お店…ですか?」
グロウル「はい!金儲けできると思って建ててみたんです!」
誠「ああ…そう…。」
リディ「それで、どんなお店なんですか?」
グロウル「簡単に言うと、カジノ…ですかね?」
誠「うわ…金の臭いがプンプンするな…。」
セナ「でも楽しそう…。」
リディ「確かに楽しそう、私も行こうかな。」
誠「…じゃあ行くか?」
アルス「行きましょう!」
俺達は今グロウルの案内で暗い路地に来ている。その通りを暫く歩くと大きな扉が見えてきた。そこを開けて中に入ると、眩しい光とゲーム音、人の声が溢れ出てきた。
誠「…うるさっ…。」
グロウル「まあカジノですし…。」
セナ「うるさいの苦手…。」
ベル「私もです…。」
誠「帰るか…。」
リディ「少しは遊んで行きましょうよ…。」
誠「えー…。」
俺は嫌々ながらもカジノに入った。すると入った途端、視界の端に嫌なものが映った。パンツ一丁でパチンコに向かう男だ。多分金を注ぎ込みすぎたんだろう。
誠「…帰るぞ。」
リディ「そ、そうしましょう…。」
アルス「誠さん…なんであの人パンツ…」
誠「知らん…ほら、帰るぞ…。」
全く…この魔王は金を儲けることしか考えられないのか…?俺はそんなことを思いながら皆を連れてギルドに戻った。
誠「あーあ…また暇になっちまったな…。」
グロウル「カジノで遊べばよかったじゃないですか…。」
誠「嫌だよ…。俺はパンツ一丁になんてなりたくないっつーの…。」
アイラ「全裸で寝るくせにか…?」
誠「うっ…反論できない…。」
リディ「女の子の前で全裸で寝たんですか…?」
誠「…あ、あ~あ!暇だなあ!!」
セナ「誤魔化した…。」




