俺の二つ名と強欲魔王
短くなりました。すみません。
俺達はギルドでのイベントを終えたあと、家に帰ってゆっくりと休んだ。そして次の日、家のドアをノックする音を聞いて俺達はドアを開けた。するとそこにはリディが立っていた。
リディ「あ、皆さん、おはようございます。」
誠「おはよう。」
ベル「おはようございます。」
セナ「おはよう…。」
誠「で、今日はどうしたんだ?」
リディ「えっと…これ昨日ギルドで決めた誠さんの二つ名なんですけど…。」
そう言いながらリディは一枚の紙を俺に渡してきた。そこには「残酷、サイコ、キチガイ」等の悪口としか思えない言葉が書かれていた。
リディ「どれがいいですか…?」
誠「どれも嫌だわ!!」
リディ「ですよね…。」
俺はため息をつきながら貰った紙をグシャグシャに潰してリディに渡して、一度リディとは別れて家に戻った。
誠「…さて、今日はダンジョン攻略に行くんだったな。」
アイラ「またダンジョンか…。」
剣聖「ま、私がいるし余裕でしょ。」
誠「じゃ、とりあえず飯食いにいくか。」
俺達は各自で装備を整えたあと、揃ってギルドに向かった。そしてそれぞれ飯を食べたあと馬車乗り場に向かった。
誠「えっと…次のダンジョンに行く馬車は…あれ?」
ベル「どうしたんですか?」
誠「いや…ダンジョン行きの馬車がないんだ…。」
剣聖「ちゃんと探したの?」
誠「探したんだけど…。」
俺は何度もダンジョン行きの馬車がないか見直したが、やはり見つからなかった。どういうことか馬車乗り場のおじさんに聞くと、どうやらダンジョン行きの馬車を動かしている人が、仕事を辞めてしまったらしい。…多分俺達が長時間放置してしまったあの人だろう…。…すみませんでした…。
アイラ「どうするんだ…?」
ベル「馬車がないと移動できませんね…。」
誠「そうでもないさ。」
俺はそう言いながら転移魔法を使った。魔方陣を潜るとその先はクルールの馬車乗り場に繋がっていた。ここからダンジョン行きの馬車に乗って行こうという寸法だ。
誠「よし!出発!」
剣聖「転移魔法って便利ね…。」
俺達は馬車に乗り込んでダンジョンに向かった。暫くすると馬車は止まり俺達は外に出た。外にはなにやら雰囲気がおかしい搭がそびえていた。何がおかしいかというと、各層の窓からジルが溢れているのだ。
ベル「ジル…ですね。」
アイラ「…絶対グロウルの仕業だろ…。」
誠「どうすんだよこれ…扉からもジルが溢れてるぞ…。」
セナ「入れない…。」
俺達が話していると突然、搭が崩れてしまった。どうやらジルの重さに耐えきれなかったようだ。そして搭が崩れた直後、俺達の隣に転移魔法からグロウルが現れた。
グロウル「危なかった…。」
誠「危なかった…じゃないわ!」
グロウル「あれ、皆さんどうしたんですか?」
ベル「ダンジョン攻略に来たんですけど…。」
セナ「搭が崩れた…。」
誠「そのせいでダンジョン攻略できなくなったんだよ!」
グロウル「そうだったんですか!?…すみません…。」
剣聖「…ていうか何でダンジョンをジルまみれなんかに?」
グロウル「それが…あのジルを出してくれるモンスターを創りすぎてしまって…置き場に困ってたんです…。」
誠「なるほどな…。…まあグロウルが無事で良かったよ。」
グロウル「許してくれるんですか…?」
誠「まあダンジョン攻略なんていつでもできるしな。」
グロウル「ありがとうございます…。まあジルに埋もれて死ぬなら私は本望でしたけど…。」
こいつ…人の親切をバカにしやがって…。俺はそんな感情を押さえつつ、作り笑顔を浮かべた。そしてダンジョン攻略を延期にした俺達は、グロウルと共に一度ギルドに戻った。
リディ「…またダンジョンが崩れたって報告があったんですけど…。」
誠「言っておくけど俺じゃないぞ。」
グロウル「すみません…私です…。」
そう言ったあとグロウルはリディにさっき起こった事を話し始めた。話を聞いているうちにリディの顔は苦笑いになっていった。
リディ「なるほど…。では私は処理に行ってきますので…。」
グロウル「仕事を増やしてしまいましたね…。」
誠「可哀想にな…。」
アイラ「お前も前に同じ事やっただろ。」
誠「アーアーキコエナーイ。」




