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第Ⅷ章 ADVENT

 ドムス公国で船を調達し、ウェイク島へ向かうグレイ一行。

 航海中、ケトスという意思疎通が可能な巨大魚竜に遭遇する。

 救世主を知るケトスは、グレイたちの魂が持つ違和感を見抜き、最初は警戒するが対話する中で和解する。




 ウェイク島を囲む海域――サルワトル島、ポエニキス島、プロペータ島から成る『フォルモサ・トライアングル』は、【救世主】と【預言者】に深く関わる場所だった。




 ウェイク島へ上陸したグレイたちは、手分けして預言にある『少女』を探す。

 民家を発見し、中へ入ると衰弱した幼い少年が横たわっていた。

 話を聞くと、姉が病状を抑える薬草を取りに行っていると言う。


 その頃、グレイは少女――ゼクスと出会う。

 グレイは預言にある『少女』と確信し、同行を求めるが、拒否される。

 干渉を拒むゼクスに食い下がると、彼女の瞳が赤いことに気がつく。



 ゼクスはクラウドだった――グレイが剣を出現させると、ゼクスも2振りの短剣で威嚇した。

 交戦寸前になるが、敵意はないと言うゼクスを、グレイは信用する。



 グレイはゼクスと共に、彼女の家へ向かう。弟が病気で衰弱し、島を離れるわけにはいかないと言う。

 ゼクスの家で仲間と合流し、弟と共に着いて来れば、病気を治療できるかもしれないと説得する。スノウの治癒魔法も効果が薄く、キュアドリンクも一時しのぎに過ぎなかった。

 道中に亡くなる可能性が高く、ゼクスは移動するためにも島のどこかにあるという幻の薬草を入手して、秘薬を作る必要があると言う。



 ゼクスと共に薬草を探すグレイ班と、ゼクスの弟を介抱するスノウ班に分かれる。

 スノウたちは、ゼクスの弟に話を聞く。両親はクラウドに殺され、姉も自分を守るためにいなくなったと。しばらくして帰ってきた姉に促され、島へ渡ったと言う。

 一方、グレイはゼクスに問う。なぜクラウドが人間の家族を持っているのか。ゼクスは答えず、ただ弟を守るためにも、殺されるわけにはいかないと言う。人間に危害を加えるつもりはなく、そっとしておいてほしいと訴えた。


 苦難を越えて探索を続け、グレイたちは薬草を手に入れた。急いで家へ戻る。

 しかし、弟は息を引き取っていた――。

 悲しみに暮れるゼクスは語る。弟はクラウドによってかけられた毒で、命を蝕まれたのだ。



 夜更けに、ラバルムはゼクスを元気づける。

 自分も大切な人を失った。グレイたちと共にいることで、変わるきっかけを探していると。

 そして今日、預言の正しさを目の当たりにして、自分も【預言者】としての覚悟を決められた、と。


 一晩明けて、ゼクスは決意を表した。

 グレイたちはゼクスを連れて、島を後にした。

 

 

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