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古代からの争いとか言ったけど別にI○古くないよね

『うっし。んじゃ、そろそろ帰るか』


時計を見ると時刻は五時を過ぎていた。


帰宅するにはちょうどいい時間帯である。


『えー、ヒロ君帰っちゃうのぉ?もうちょっといなよー』


しかし、バックを手に帰ろうとしていた俺をアウラが阻んできた。


えーい、退きなさい。


おじちゃんはもう帰るの。


ちなみに、アウラの格好は先程のゴシックロリータファッションではなく白砂魚学園指定の制服へと変わっていた。


一体いつの間に着替えたのだろうか。


『ん?ついさっきだよ?』


不思議に思い尋ねてみるとアウラは不思議そうな顔をしながらこちらを見ている。


いや、不思議なのはこっちだから。


『お前、一度も教室から出てないだろ?どうやって着替えたんだよ?』


聞いてから後悔した。


こいつらが○音なしに話を進める訳がない。


『ふっふっふ‥よく聞いてくれたね!こうやってだよ!』


俺の後悔とは裏腹にアウラは嬉しそうに話しながら腰にベルトの様なものを巻き付け指に赤い指輪を付ける。


やっぱりこのパターンか‥


『変身!』


アウラは指輪をベルトの前で数回振り横に現れた魔法陣に手を伸ばす。


その魔法陣がアウラを通り過ぎた時、アウラの格好が白砂魚学園の薄桃色の制服から先程のゴシックロリータへと変わって行った。


『こうやったんだよ!』


『いや、そんなドヤァみたいな顔をしながらこっちを見られても‥明らかにアウトだから。今すぐに東○に全力土下座しなきゃならなくなってるから!』


『ふっ‥そんな細かい事を気にしたら負けだよ』


『いや、気にしなきゃこの作品一瞬にして消し飛ばされるから!』


息を荒くしながら俺は突っ込むがアウラは馬の耳に念仏という言葉がよく似合うくらいのスルースキルを発動している。


泣くぞコラ。


『‥五月蝿いわよ。貴方達』


そんな俺達に対して冷たい目を向けながらイチカは紅茶を淹れている。


温かそうに湯気を漂わせる紅茶の芳しい香りが鼻をくすぐる。


『相変わらずお前の淹れる紅茶は匂いがいいよな。俺にも淹れてくれよ。イチカ』


『あら?私の紅茶の良さがわかるなんて意外とセンスあるわね。いいわよ』


そう言ってイチカは紅茶を淹れ始める。


長い髪が前に降りて邪魔になっているのか少し紅茶を淹れにくそうだ。


紅茶を淹れてる最中で髪を括る事も出来ないようだし‥仕方ない。


『ほら、ティーカップを持っててやるから。髪括っちまえよ』


『えっ‥ありがと。ふふっ、気が効くのね。ヒロ』


嬉しそうに微笑みながらイチカは髪を括り紅茶を淹れ直し始める。


ちなみに、髪を括る時にふわっとイチカの匂いを嗅いでしまい柄にもなくドキッとしてしまったことは内緒である。


『はい』


『おう、サンキュー』


イチカから紅茶を受け取りティーカップを覗いてみる。


カップに並々と注がれた紅茶は芳しい香りに似合う綺麗な色をしていた。


早速、一口。


うん、美味い。


売り物であると言われても納得してしまうくらいに美味しい。


『ねぇねぇ、イチカー。私の分はないのかな?』

『あら?天使風情が私の紅茶を飲めると思ってるのかしら?』


そのイチカの一言と共に二人の間に電撃のようなものが‥と言うか、ガチの雷撃が巻き起こっている。


おいおい、危ねえなぁ。


『お前ら、戦闘はやめろよ?危ねえから』


『うん、わかってるよ。ヒロ君。勝負はあれで決めるよ。いいよね?イチカ』


『もちろんよ。あれで決めましょう。』


二人は睨み合いを続けながらゲームの準備を始めた。


ちなみにここゲーム部とかじゃないからな?

つか、あれってなんだよ。


『古代から戦いと言えばこれだよ。ヒロ君。パパぱっぱパーン!○S!』


『戦闘兵器じゃねえか!しかも、女子専用だから俺仲裁に入れねえし!』


『あら?男子も乗れる機体があるみたいよ?ちなみに、私の機体は需要を考えて○式よ』


『まんまじゃねえか!まあ、○Sはやめとけ?危ないから。ほら、アウラ。ブルー○ィアーズは早くしまいなさい。お前は名前的に搭乗機が違うだろ?』


『‥仕方ないなぁー。じゃあ、どうやって決着をつけようか?イチカ』


いや、普通にイチカがアウラに紅茶を淹れてあげれば済む話じゃねえかよ。


『そうねぇ。じゃあ、あれでいいんじゃない?伝説の遊戯』


『あーっ!あれ!うん、いいよ!じゃあ、あれで決着をつけよっか』


‥伝説の遊戯。


いや、まさか‥いや、まさかだよな。


前回も現れてたもんな。


今回もなんてありえないよな?


『伝説の遊戯?』


『そう!あの伝説の遊戯!』


『まさか‥遊○『『ツイスターゲーム!』』


‥かっわいーっ!


ちなみに時刻は既に六時半。


あれ?


俺、今日帰れないんじゃね?

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