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科学で戦う異世界理系JKと、壊れかけの守護者 ~めんどり頼んだら水素爆発しました  作者: 武者小路団丸
第3章 道

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55話 完璧なる模倣



パネルが、またパタパタと回転する。

――『学習』。



 胸の奥で歯車が、狂ったように回転を始める。

ギュルギュル、ギリギリと金属が軋む。


 「……また何かしてる」明里の声が震える。

 だがシルフィアは、にやりと口角を上げた。


 「学習? なら見せてみなさいよ!」


 ステップを踏み、足の裏で床を弾く。

 明里が「ダメ――ッ!」と叫ぶより早く、

 シルフィアは疾風のように駆け出していた。


 「いくらなんでも、この攻撃は防げないはず!」


 ――上段蹴り。

 空気を裂く音と共に、鋭い脚がブリキの顔面を狙う。

 だが、ブリキはぎこちなく腕を上げ、ガンッと受け止めた。


 パネルが一瞬だけ閃く。

 『対応』


 「じゃあ、これは!?」

 中段回し蹴り。――防御。

 『予測』


ブリキの腕が、彼女の動きを――読むように動いた。

「――っ、今の、完全に私の癖を……!?」

 「チッ……!」

 低く身を沈め、下段回し蹴り。――ブリキが跳ねた。

 『回避』


 宙に浮かんだ機械の足が床を蹴り、金属音を鳴らす。

 そしてパネルが最後に切り替わった。


 『完璧』


 「――嘘でしょ……」

 シルフィアの笑みが、ほんの一瞬だけ凍りついた。


ブリキの体内で、カチリと何かが噛み合う音がした。

それはまるで――思考する音。




静寂。

金属の胸の奥から、微かな振動だけが響いている。

明里は、息をするのも忘れていた。


「……この子、“言語”で考えてる」


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