第三十五話 開店前日なのに私の体調はすこぶる悪いのです
最近、本当に体調が悪い。
夜は気が付いたら眠っていて、床で起きることもあるし、逆に全くと言っていいほど眠れない日もある。どんな日も、身体に不調があるのは明らかで、食欲どころか気力までもなくなっていった。
いつもなら眠っている時に炎の霊と会話が出来たのだが、それも今は出来ず、自分の都合のいいように力を使うことも出来なくなっていた。
始めは働きすぎによる過労が原因だと思ったが、霊力も使えないとなるとなかなかに心配になる。この体に不具合でもあるのかとヴェルトに聞きたかったが、私が仕事を増やしてしまったから不在のことも多く、これ以上迷惑をかけないために様子をみることにした。
「・・・ドカさま?聖女マドカ様?マドカ様っ!」
「え・・・?あ、はい、なんでしょう?」
「大丈夫ですか?今日はいつになく顔色が悪いです」
「私たちのお店の為に、って、働きすぎなんですよ」
「聖女様、私たちは大丈夫ですよ。明日まで、ゆっくり休んでください!」
「そうです。明日はマドカ様がいないと成り立ちませんっ!」
「どうか今日はゆっくりお休みください」
・・・・私、そんなに体調が悪いかしら?
「皆さん、そんなに心配しなくても・・・・」
「いいえっ!命の恩人である人の苦しんでいる姿は見てられませんっ!」
ミル君のお母さんにも私の体調の悪さは分かってしまったようで、必死に止められてしまった。
「失礼を承知で申しますが、もし今お帰りにならないのであれば、ヴェルト・ルース様にご連絡させていただきます」
「・・・・分かったわよ、明日は休むわけにいかないもの。今日は帰らせていただくは」
ヴェルトにまでこの体調不良が伝わったら困る。きっと私の無茶を止めるだろうし、最悪明日のイベントも欠席させられるかもしれない。大々的に私が動いてしまっている以上、明日は何があっても休みたくない。
迎えの車を手配してもらって、何とか家についた時には、立っていられないほど体が重かったので、倒れこむように横になった。
読者の皆様、明けましておめでとうございます。
一ノ瀬桔梗です。
昨年は、私生活で変化の多い一年で、定期的な更新が出来ないことも多く、読者の皆さまにはご心配をおかけした一年になったのではないかと感じています。そんな中でも、小説を書き続け、投稿し続けられたのは読者の皆様の応援があったからです。本当にありがとうございました。
今年も引き続き、皆様の日常に少しでも彩りを与えられるような小説を投稿していけたらと思っています。今年も「小説になろう」「カクヨム」で活動する一ノ瀬桔梗を何卒宜しくお願い致します。




