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第三十三話 オープンを急ぐことには理由があるのです

「オープンはいつにするんだ?店の運営面でいうなら、いつでも大丈夫だ」

「出来るだけ早く」

私がそう返事をしたことには理由があった。

私が花屋開店に向けて忙しくしていた時、つまり復讐を休んでいる時、新聞の一面を独占したニュースがあった。そう、ベルアを殺したあの二人について、動きがあったのだ。

何があったかとい言えば、あの二人の裁判は行わないと国王が決断したという発表があった。

理由として挙げられたのは「公平な裁判が行えない」ことだった。確かにベルアの処刑を考えれば、また信者を使い罪を逃れようとするか、最悪の場合大事件を起こす可能性もある。どちらの場合でも公平に裁くことは難しいとの活論なのだろう。ベルアのことを温かく見守ってくれていた国王が決めたという、この結論に私たちは驚かされたが、同時によく見ていてくれていたからこその決断なのだと、私とヴェルトは受け止めることにした。

そこで問題になったのは、復讐の機会がないということだった。国王の決断を伝えに来た王子に聞いても、何にも関係のない私には話してもくれず、ヴェルトにも詳しいことは話してくれなかったらしい。

もし、このまま復讐すら出来なかったら・・・・?

そう考えると、私が今まで頑張ってきた意味、そもそも私がこうしてこの世界に来た意味も、闇魔法を使ってまでベルアの体が生き残った意味すらも分からなくなりそうで怖かった。

その恐怖を少しでも和らげようと、沢山仕事をし、早く本業である聖女業に戻ろうとする私なのだった。

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